新しいタイヤで愛車が生まれ変わった!|『Octane』UKスタッフの愛車日記

Octane UK

『Octane』UK版スタッフによる愛車のレポート。前回はボディの状態を整えたロバートの2004年BMW Z4 3.0i SE。今回はようやくタイヤの交換だ。



私の新しい車を紹介させていただきたい。鋭い方は以前のレポートと同じだと思うかもしれないが、それは間違いだ。以前にお見せした車は落ち着きがなく、ステアリングフィールはあたかもラジコンで動かしているかのようだった。それに比べて、今回レポートするこの車はとにかく素晴らしい。車線をはみ出るのを恐れて、狭い道を避けることもなくなった。ステアリングは軽くなり、運転するのがとても楽しくなった。まるで違う車だ。「新しい車」というのはそういった意味だ。

前回のレポートでは、ボーリューのヴィンテージ・タイヤ社を訪れると約束した。オーナーのベン・フィールドが、外観は大丈夫そうに見えていても古いタイヤが問題の原因である、と教えてくれたからだ。自分で整備を始める、という約束も果たせないままだった矢先のこと。普段は甘美な音を奏でるエンジンから、乾いた感じのカラカラというベアリングノイズが出始めてしまった。そこで私は、ボーリューまで3時間かけて移動する前に、整備と点検を受けておくのがベストだと考えた。アシスタントエディターのグレンの友人で、ノーザンプトンシャーにあるテンプルトンガレージのスチュアート・テンプルトンを訪ねることにした。彼はウォーターポンプが故障していると診断してくれたが、交換ができるのはずいぶん後になりそうだった。

その日は、氷点下の極寒の天気で、約束を変更したくなるほどの日だった。しかし、冬場のオープンドライブにも耐えられるよう、Z4の暖房は大量の温風を吹き出してくれる。なので、寒い日も快適なのだ。果たしてこれは夏用の車だろうか?それとも実は冬用なのかも?

ウォーターポンプも持ちこたえ、魅力的なニューフォレストのボーリュー農園にある、ヴィンテージ・タイヤ社に時間通りに到着した。ヴィンテージ・タイヤ社はビスター・ヘリテージにも支店があるが、Z4の硬いランフラットタイヤには、南部にある大きめの設備での対応が必要だった。(こういった理由で、ランフラットタイヤは同タイプでの交換が敬遠される傾向にある。ランフラットは、全ての業者が交換設備を持っているわけではないからだ)



ベン、ジョン、アレックスの仕事ぶりは本物の“専門家”という感じで、見ていて飽きない。「ひとつひとつの作業を丁寧に」というモットーを思い起こさせるものだった。私の車はクラシックという意味では新しい方だが、DB5と共に歓迎され、同じように対応してもらえた。古いタイヤをホイールから外し、新しいタイヤを装着してからバランスを取る。私は、彼らがそうしてシステマチックに作業を進めるのを見守り、写真を撮った。そしてついに、おそらく新車以来初めてのことだが、4本とも完全に同じタイヤのセットになったのだった。ベンは、最初の50マイル程度は慎重に運転するようにとアドバイスしてくれた。まぁ、「冬の雪」と「渋滞」という2つの要素があるので、心配ないだろう。





帰宅の途に就く前に、以前からしたいと思っていたことを実行に移した。ヴィンテージ・タイヤ本社から徒歩2分のところにある国立自動車博物館を訪ねたのだ。また、ニューフォレストでは、私の“新しくて”素敵な車の写真も撮った。ウォーターポンプがもう少し持つように祈りながら…




文:Robert Hefferon

オクタン日本版編集部

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