近所に車のスペシャリストがいる幸せ|『Octane』UKスタッフの愛車日記

Octane UK

『Octane』UK版スタッフによる愛車のレポート。2004年BMW Z4 3.0i SEに乗るロバートが、先日のキャンプネタに続いて今回はボディワークについて綴る。



私の住む家の近所に小さな工房がある。ともすればそれは住民のガレージと間違われそうな佇まいだが、実は地元のボディワーク業者であるAR Knightのアンソニーの仕事場だ。

私はZ4のリアアーチ周辺に出始めた水疱状の塗装の腐食に対処するため、Z4を彼に託すことにした。数日後、彼はこのトラブルを完全に解消し、私の気持ちを少し軽くしてくれた。幸いにも、錆は深淵部までは広がってはいなかったようだ。

とはいえ、錆がなくなると、今度は古い塗装や傷などがとても目立って見えてきた。私の自宅前の道を反対方向に数分進むと、Steers detailingのカール家に着く。Facebookの地域コミュニティページでカールの投稿を見たとき、彼がかなり長期にわたり車に携わっていることを知った。以前は父親と共に、多くのクラシックカーのレストアやペイントをしていたそうだ。最近彼はモーリス・マイナーのピックアップトラックを完成させ、自身の顧客訪問に使っているとのこと。私はそれを見て、いい味を出していると思った。



私はカールに塗装の状態の確認を頼み、何か対処法があるかと相談した。彼が言うには、ソフトトップでよくあるように、近所の猫が私の車を気に入ってしまったのではないか、ボンネットの傷はその爪痕ではないか、とのことだった。少し手入れすれば、ほとんど目立たなくなるらしい。そこで私は、Z4のクリーニングとマシンポリッシュ、そして1年分のグラフェンシーラントを依頼した。するとカールは、ボンネットのシーリングもしてくれた。ありがたい!



今では18年分の擦り傷が磨き取られ、見違えるように美しくなった。冬の間ずっと車庫に入れておくわけにはいかないが、このボディが傷むことはないと信じたい。

実は最近、ヴィンテージ・タイヤ社のベン・フィールドと話していてわかったことがある。私のタイヤは、路面のわずかな溝でハンドルが取られてしまうのだが、それは前のオーナーがあまり使わなかったことが原因かもしれない、ということだ。この車は年式が古く走行距離も少ないことから、冬眠(保管)期間がかなり長かったと想像される。それで硬めのランフラットタイヤを履いていると、フラットスポットができてしまうのだ。ベンはこういったケースをよく見かけるそうで、それが問題だと確信しているようだ。

しかし彼は、ランフラットタイヤを使い続けるべきだと言う。その理由は、どう言われようとも、ランフラットは実際に非常に優れており、車もそれ用に設定されているからだ。ただ、追加費用と装着の難しさから、一般的には敬遠される傾向にある。さらに確認してみると、今のタイヤは2006年から2016年製造のものが“適当に”付いていることがわかった。なので近いうちに、ボーリューにある彼の本部(本店)を訪れ、古いタイヤを全て交換する予定だ。結果は後日レポートしたい。


文:Robert Hefferon

オクタン日本版編集部

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