パリのクラシックカー・シーズンが活気づいてきた! オークションの売上総額は何と30億円超え

Tomonari SAKURAI

2月3日にパリで行われたRMサザビーズオークション。オークション全体の結果は24,913,510ユーロで、全体の91%が落札されたという目覚ましい成果を挙げた。前回は目玉として取り上げられたプティジャン・コレクションのフェラーリを紹介した。今回はそれ以外にも出展された興味深い数々の車両をご報告しよう。まずはメイン写真のブガッティEB110 GT。ブガッティの復活となった記念すべきモデルで、落札価格は2億3800万円だった。

プティジャン・コレクション以外のフェラーリで注目の1台は、2006年にFIA GT3ヨーロッパ選手権でアレッサンドラ・ナニーニとジャンニ・ギューディッチがドライブしたF430 GT3。

2006年にナニーニとギューディッチによってドライブされたフェラーリF430GT3。落札価格は3000万円。

同様にレーシングカーの目玉だったのが1995年のアルファロメオ155V6TI。1995年のDTMで活躍したイエーガーマイスターのカラーリングモデルだ。レースキャリアを終了した後2017年にレストアを完了、その後はベンチテスト以外では走行していないという代物である。

イエーガーマイスターのカラーリングのアルファロメオ155V6TI。オークション後の販売。

2004年のルノーR24も登場。アロンソが中国、日本、ブラジルでドライブしたもの。マイルドセブンカラーと、iモードのロゴが懐かしい。

アロンソによって日本の鈴鹿も走ったルノーR24。スポンサーが懐かしい。落札価格は3400万円。

もう1台の美しいレーシングカーは1969年のアバルト2000Sport Tipo SE010。当時のレース活動を終えた後もアバルトでの定期的なメンテナンスを受け、2016年にはヒルクライム向けに再塗装、カスタムが施されたというマシン。

1969年のアバルト2000Sport Tipo SE010。落札価格は5260万円。

アバルトといえばフィアットも忘れてはならない。フィアット1954年の8V クーペも登場した。29台製造されたシリーズ2である。オーストリアに最初に送られた後すぐにイギリスに渡って登録され今までイギリスで走っていたようだ。2015年にはグッドウッドにも参加した。

1954年製フィアット8Vクーペ。落札価格は1億1938万円。

普段ならレトロモービルとほぼ同時開催となるオークション。レトロモービルの開催が3月に変更となったことから一足早いオークションの開催となった。1月のパリ横断も延期となり寒い冬が一層冷え込んでいるような状態だったが、このオークションでいよいよパリの旧車シーズンの幕開けとなったようだ。

ファセル・ヴェガなど、その他の車両についても画像ギャラリーで紹介しているので、是非チェックしてみていただきたい。

※いずれも落札価格はおおよその円換算。

写真・文:櫻井朋成 Photography and Words: Tomonari SAKURAI

写真・文:櫻井朋成 Photography and Words: Tomonari SAKURAI

無料メールマガジン登録   人気の記事や編集部おすすめ記事を配信         
登録することで、会員規約に同意したものとみなされます。

RECOMMENDEDおすすめの記事


RELATED関連する記事

RANKING人気の記事