Contributor
中村 孝仁 (ナカムラタカヒト)
1952年8月12日東京生まれ
モータージャーナリスト 株式会社自動車資料館 館主
東海大学動力機械工学科卒業
幼いころから車に興味を持ち、4歳にしてモーターマガジンの誌面を飾る。
大学在学中からレースに携わり、ノバエンジニアリングの見習いメカニックとして働き、現在はレジェンドドライバーとなった桑島正美選手を担当。同時にスーパーカーブーム前夜の並行輸入業者でフェラーリ、ランボルギーニなどのスーパーカーに触れる。新車のディーノ246GTやフェラーリ365GTC4、あるいはマセラティ・ギブリなどの試乗体験は大きな財産。
その後渡独。ジャーナリスト活動はドイツ在留時代の1977年に、フランクフルトモーターショーを取材をしたのが始まり。1978年帰国。当初よりフリーランスのモータージャーナリストとして活動し、すでに45年の活動歴を持つ。著書に三栄書房、カースタイリング編集室刊「世界の自動車博物館」シリーズがある。
現在AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)メンバーとして、雑誌、ネットメディアなどで執筆する傍ら、東京モーターショーガイドツアーなどで、一般向けの講習活動に従事する。このほか、テレビ東京の番組「開運なんでも鑑定団」で自動車関連出品の鑑定士としても活躍中である。また、ジャーナリスト活動の経験を活かし、安全運転マナーの向上を促進するため、株式会社ショーファーデプトを設立。主として事業者や特にマナーを重視する運転者に対する講習も行っている。
2024.04.26
連載:アナログ時代のクルマたち|Vol.25 スタンゲリーニスポルト750ビアルベロ
イタリア、モデナ…と言えば思い浮かべるのはフェラーリでありマセラティ、さらにはデ・トマゾ、最近ではパガーニもここに本拠を置くイタリアンスーパーカーの聖地的存在の都市である。そんなスポーツ ...
2024.04.12
連載:アナログ時代のクルマたち|Vol.24 ポルシェ356Aスピードスター&356Aカレラスピード ...
ポルシェの名が付くスポーツカーが誕生したのは第2次世界大戦後のことである。その基本構造が、同じポルシェ博士が開発をしたフォルクスワーゲン・ビートルと同じだったことから、“ビタミン剤を飲み過 ...
2024.03.29
連載:アナログ時代のクルマたち|Vol.23 フィアット1600Sスパイダー&クーペ
ロッソビアンコ博物館には閉館するまで多くの収蔵モデルが存在し、中にはミュージアムの公式本にも掲載されていないモデルがある。今回紹介するフィアット1600Sもそんなモデルである。博物館には2台のフィアッ ...
2024.03.18
連載:アナログ時代のクルマたち|Vol.22 ポルシェ908シリーズ
1968年にFIAはグループ6のスポーツカープロトタイプカテゴリーのレギュレーションを変更し、最大排気量を3リッターに定めた。この結果ポルシェはレギュレーション一杯の3リッターエンジンを開発することに ...
2024.02.23
連載:アナログ時代のクルマたち|Vol.21 マセラティ・バードケージシリーズ Tipo60~65
ロッソビアンコ博物館のピーター・カウスは、マセラティのコレクターとしても有名だったようで、館内には数多くのマセラティが展示されていた。中でもマセラティのレーシングヒストリーに欠かせないのがバードケージ ...
2024.02.16
連載:アナログ時代のクルマたち|Vol.20 シェブロンB16
1970年代の日本では自動車メーカーがレースから手を引き、代わってプライベーターによるレースが盛んに行われるようになった。その頂点に君臨したのが富士グランチャンピオンシップではなかったろうか。オープン ...
2024.02.02
連載:アナログ時代のクルマたち|Vol.19 アルファロメオ・ジュリエッタSZ
アルファロメオの歴史はそれなりに複雑で、その起源をどこに求めるかによって始まりが異なる。一般的にはダラックがイタリアから去った後Anonima Lombarda Fabbrica Automobiri ...
2024.01.19
連載:アナログ時代のクルマたち|Vol.18 ポルシェ904 Carrera GTS
第2次世界大戦前に産声を上げたポルシェ社の正式な名称はDr. Ing. h. c. F. Porsche GmbH。今その社名はDr. Ing. h.c. F. Porsche AGに変わっているが、 ...
2023.12.29
連載:アナログ時代のクルマたち|Vol.17 ロータス15
トライアルカーという言葉をご存じだろうか。トライアルとは試練あるいは試しという意味を持つが、ある意味ではレースカー(レーシングカー)とは対極の位置にあるもので、レースカーが如何に速く走るかを目的に作ら ...
2023.12.18
連載:アナログ時代のクルマたち|Vol.16 ランチアD23
1953年にランチアは3台のレーシングスポーツを製作した。D20、D23及びD24である。若くして父親のヴィンチェンツォ・ランチアからファミリービジネスを受け継いだ息子のジャンニ・ランチアは、栄光を取 ...
2023.12.18
三浦半島に200台以上の「名車」が集まった!車ファンに愛されるカフェが初のイベントを開催
早朝から好天に恵まれ、風もなく(いつもはかなり吹いているのに)それに暖か。まさに小春日和と呼ぶに相応しい絶好の天気のもと、12月3日に三浦半島に新旧取り混ぜた名車が200台以上も集結した。会場となった ...
2023.10.20
連載:アナログ時代のクルマたち|Vol.15 リスター・ジャガー コスティン
ブライアン・リスターがリスター・モーターカンパニーを設立したのは1954年のことである。彼自身、コンストラクターであると同時にレーシングドライバーでもあり、戦後まもなく故郷のケンブリッジにCambri ...
2023.10.13
連載:アナログ時代のクルマたち|Vol.14 OSCA S498DS
正式な名称はS498DSという。ロッソビアンコ博物館の解説ではOSCA 2000 Desmodromicとされているが、OSCAホームページの解説は前者であるのでその名称を採用する。さて、S498DS ...
2023.09.29
連載:アナログ時代のクルマたち|Vol.13 アバルト・209Aボアノ
今でこそアバルトはフィアットの1ブランドとして存在するにとどまっているが、1950年代から60年代にかけて、アバルトほどの名声を残したメーカーも数少ないだろう。オーナーだったカルロ・アバルトと親しかっ ...
2023.09.15
連載:アナログ時代のクルマたち|Vol.12 マセラティ・ティーポ151/006
マセラティ・ティーポ151については既に一度1513という車についてこの連載でも取り上げている。そしてこのティーポ151は僅か3台分のシャシーしか作られていないことも。連載7で取り上げたピエロ・ドロゴ ...
2023.08.25
連載:アナログ時代のクルマたち|Vol.11 アストンマーティンDBR1
今でこそアストンマーティンはF1でも活躍しレーシングカーを走らせているが、このメーカーは不遇の時代が長く、会社を所有するオーナーも幾度となく変わっている。一番長く安定した時期は第2次世界大戦後の194 ...
2023.08.11
連載:アナログ時代のクルマたち|Vol.10 ポルシェ917
今さら説明の必要もないほど有名なポルシェのレーシングカーが917。とはいえ、ポルシェにとってはある意味で突然変異のようなマシンであった。背景はこうである。1968年シーズンを前にして、速度を減じる対策 ...
2023.07.28
連載:アナログ時代のクルマたち|Vol.9 アルファロメオ・ティーポ33ペリスコピカ&ポルシェ906
アルファロメオ・ティーポ33と言って、思い浮かべる車は人それぞれだろう。ある人はコンパクトカーとして一世を風靡した量産車、アルファロメオ33を思い浮かべるかもしれないし、あるいはストラダーレの名を持つ ...
2023.07.14
連載:アナログ時代のクルマたち|Vol.8 アバルト・アルファロメオ1300 コラーニ
ダブルネームというケースはよくあることだが、トリプルネームとなるとなかなか存在しない。この車はアルファロメオのシャシーにアバルトチューンのエンジンを搭載し、ルイジ・コラーニがデザインしたボディが搭載さ ...
2023.06.16
連載:アナログ時代のクルマたち|Vol.7 マセラティ・ティーポ151/ 3 LMクーペ
レーシングカーは時として数奇な運命を辿る。このマセラティ・ティーポ151もそんな1台である。1962年のレースシーズンに向けてマセラティはこのティーポ151を3台制作した。与えられたシャシーナンバーは ...