60th Anniversary Lamborghini Dayを鈴鹿サーキットで開催

Shunichi UCHIDA

アウトモビリ・ランボルギーニは2月23日、創立60周年を記念し鈴鹿サーキットにおいて60th Anniversary Lamborghini Dayを開催した。



60周年記念イベントはイタリアに続いて日本は2番目


フェルッチョ・ランボルギーニがアウトモビリ・ランボルギーニを設立したのは1963年。当時のスーパースポーツカーに飽き足らず、自らメーカーを起こしたというのは有名な話だ。それから60年が経過し、2023年1月にサンタアガタ・ボロネーゼにおいてグローバルでの60周年記念イベントがキックオフ。2番目がこの日本での開催となった。

日本では大きく3つのイベントを開催。2月21日に東京都内においてサイバーバンクフューチャリストIKEUCHI氏とコラボレーションしたアートピース、『Time Gazer』と『ウラカンSTO』をベースにした『ウラカンSTOタイムチェイサー111100』を公開。続いて鈴鹿サーキットでのイベント。そしてランボルギーニ GIRO ジャパン 2023を23日から25日までかけて開催。これは、50台のランボルギーニが京都と奈良の歴史的な地域を通過するツアーであった。アーティストとのコラボレーションは今後、各国で開催される60周年記念イベントの一環として行われているという。

ギネスに挑戦!


さて23日の鈴鹿サーキットでは、レーシングコースと展示とに大きく分けられたので、まずはコース上で行われたイベントからご紹介しよう。

オープニングはヒストリックモデルのパレードランだ。歴代ランボルギーニが鈴鹿サーキットのピットレーンに佇む姿は圧巻の一言に尽きる。やはり中心はカウンタック(クンタッチの表記?)やそれ以降のディアブロなどだが、中にはウラッコP200やジャルパなどの姿も見られ、ランボルギーニオーナーの層の厚さが伺えた。その中でも白眉はシルバーのエスパーダといっていいかもしれない。









1968年のジュネーヴショーでデビューしたエスパーダのデザインは、カロッツェリアベルトーネに在籍していたマルチェロ・ガンディーニの手になるもの。そのベースは1967年の発表されたマルツァルに他ならない。このモデルは同年のモナコグランプリでモナコ公国のレーニエ3世がグレース王妃を乗せてパレードを行ったことで一躍有名となった。エンジンやドアのオープニングは違うものの、そのシルエットはまさにそのままだ。もう1台、1967年のロンドンショーでお披露目されたベルトーネピラーナとともにエスパーダのデザインの原型とされている。

ランボルギーニ マルツァル(2011年のヴィラデステでのオークションにて)

エスパーダは当時の輸入元であった三和自動車の手によって日本の地を踏んでおり、その後もシーサイドモーターをはじめとしたいくつもの業者が輸入しているので台数自体はあると思われる。しかし、どうしてもミウラやカウンタックなどの陰に隠れてしまったことは否めない。そういった車にも光があたり始めたのは嬉しい限りだ。



イベントはその後、現行車などのパレードランが行われたのち、最大のイベントともいえるギネス記録に挑戦。これは、「Largest parade of Lamborghini cars(最大のランボルギーニ車パレード)」と呼ばれるもので、その条件は、ランボルギーニの車のみ100台以上が、走行距離は3.2km以上を車間距離2台分ほど空けて止まることなく走行するというものだ。今回は251台のランボルギーニがコース上を走行し見事に記録を達成した。





60周年記念イベントに合わせて来日したアウトモビリ・ランボルギーニチェアマン兼CEOのステファン・ヴィンケルマン氏は、「今回、このような素晴らしい記録の達成にご参加いただきましたランボルギーニのオーナーの皆様に、心より感謝申し上げたい。そして、このような企画をしてくれたランボルギーニジャパンとアジアパシフィックのチーム、そしてサンタアガタ・ボロネーゼから私と一緒に遥々イタリアから同行してくれたチームのみんなにもお礼を申し上げたい」と嬉しそうにコメントしていた。

内田俊一

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