フランスの街角から、新年最初のミーティング風景をレポート| Association Versaillaise des Amateurs de Voitures Anciennes

Tomonari SAKURAI

この時期、辛いのは朝起きても暗いこと。特に早起きしてるわけではなく、日の出が8時45分ぐらいなのだ。そのうえ、日が昇ってきても曇り空でどんより暗いことが多い。逆に青空が広がれば外に出かけたくなる。日光が、青空がどれだけありがたいかよく分かる。そんな青空が日曜の朝に広がった。

元旦が日曜だったため、月の第1日曜日に行われるイベントが第2日曜日の1月8日になるところも多い。本来ならいつも顔を出すヴァンセンヌ旧車クラブのミーティングだが、1月15日にパリ横断が今年初のイベントとして開催されるため、1月初旬のミーティングは開催されない。

代わりにヴァンセンヌとはパリを挟んで反対側のヴェルサイユのミーティングに出かけた。主催するのはAVAVA(Association Versaillaise des Amateurs de Voitures Anciennes: ヴェルサイユ ヴィンテージ カー愛好家協会)。ヴァンセンヌに比べれば規模の小さなミーティングだが、会場となるヴェルサイユ・サンルイ大聖堂前の広場はちょうど良い広さで、日曜の礼拝の人たちもいるので賑やかだ。大聖堂から賛美歌が流れる中で、車のエンジン音が伴奏するといった組み合わせはなんともヨーロッパ的だ。

ヴェルサイユ宮殿、王の菜園にほど近いヴェルサイユ・サンルイ大聖堂前の広場がミーティングの会場となっている。

朝から青空、新年最初のミーティングということもあり、集まる車達も多彩で盛り上がっている。今まで見たことのなかったブガッティType43 Grand Sport 1927などが参加している。シトロエンも新旧の2CV。トラクシオンも11や6気筒の15など、じっくり眺めるのも楽しい。ふと気がつくとボディを20cm延長した8人乗りの”familiale”トラクシオンなんていう一台も。

ブガッティType43も来ている。

新旧2CVが並ぶ。

やや無理があるのでは?座席を3列にするために20cm延長されたトラクシオン。

カローラ・レビンも参加。この車に足を止める年齢層が他と違うのも面白い。

日本車はハチロクが。続々と参加者が到着する。今度はランボルギーニ・ハラマの登場だ。152台しか生産されなかったハラマSだ。振り向けば美しいグリーンのフィクストヘッドクーペのXK 120。ジャガーといえば、隅の方にはフランス・ジャガー友の会のサポートカーのダイムラー・ダブル6も停まっている。そのダイムラーはイギリスナンバーだ。

会場の空気が変わった瞬間。ランボルギーニ・ハラマの登場。

美しい曲線に囲まれたフィクストヘッドクーペのXK120。

フランス・ジャガー友の会のサポートカーとして参加したダイムラーダブルシックス。イギリスナンバーがつく。

この広場の入り口には数台のヴェスパが停まっている。このミーティングにはヴェスパ・クラブ・パリも参加している。

いつも開いているカフェはまだお休み?ちょっと寂しい参加のヴェスパクラブの面々。

気温も10℃前後と過ごしやすい青空の新春の日曜日。ヴェルサイユの街角に集まる旧車と車好き達。来週のパリ横断から2月のレトロモービルへと、車好きには忙しい季節の到来だ!

青空の下ならバイクも良い。このくらいの気温なら寒さも心地よいのだ。愛車のBMW R1100Sと共に。

写真・文:櫻井朋成 Photography and Words: Tomonari SAKURAI

櫻井朋成

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