映画『カーズ』のキャラクターが現実世界に逆輸入!ポルシェが「サリーカレラ」のプロジェクトを発表

Porsche

ピクサー・アニメーション・スタジオの『カーズ』シリーズにはさまざまな車が登場したが、ディズニー初の車をテーマとしたアニメ映画ということもあり、車好きの子供のみならず、大人でも『カーズ』シリーズのファンは多いのではないだろうか。

主人公のライトニング・マックイーンこそ架空のレーシングカーではあるものの、実在する車がモデルになっているキャラクターも多く、マックイーンの師匠であるドック・ハドソンは1951年型ハドソン・ホーネットのストックカーレース仕様車、ファビュラス・ハドソン・ホーネットがモデルになっている。他にもフィアット500やマツダロードスターなど様々な車が、個性的で表情豊かなキャラクターとして登場するが、中でもミハエル・シューマッハが声優を務めるフェラーリ430が登場するシーンは、車好きとしては見逃せないところだろう。



劇中で最も重要な役の一台であり、主人公マックイーンの恋仲相手となるサリー。彼女はポルシェ911(996)がモデルなのだが、この「サリー・カレラ」の20周年を記念して、ポルシェは数カ月前からチャリティオークション用にユニークな車の製作に取り組んでいることを発表した。カーズのプロダクションデザイナー、ボブ・ポーリー、クリエイティブディレクター、ジェイ・ワード率いるピクサー・アニメーション・スタジオのチーム、ヴァイザッハのスタイルポルシェ、シュトゥットガルトのポルシェ・エクスクルーシブ・マヌファクトゥールによる共同での製作だ。

テキサス州オースティンで開催された2022年のSouth by Southwest®(SXSW®)フェスティバルでジェイ・ウォードとボブ・ポーリーが発表したこの車の製作は、もうすでに始まっている。ドイツのツッフェンハウゼンで生産され、RMサザビーズによって今夏アメリカのモントレーで開催されるオークションにかけられる予定だ。


さらに、ポルシェ デザインは、オークションに出品される911に合わせてワンオフの腕時計を製作することも発表している。この時計は、車のユニークなスタイリングを反映し、多くの特注パーツを用いられた、このプロジェクトにふさわしい特別な一品となるだろう。



オークションの収益は、ガールズ・インクによる少女や若い女性のための人生を変えるプログラムや、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)がウクライナでの紛争の影響を受けた子供たちとその家族を支援するための米国への支援に充てられる。



『カーズ』の世界では、サリー・カレラは2002年にカリフォルニアからやってきた美しいポルシェ911カレラで、都会での生活に疲れ、ラジエーター・スプリングスという小さな町で新しいスタートを切っているという設定だ。彼女は町の弁護士であり、ラジエーター・スプリングスにかつての賑わいを取り戻すために、最も献身的に働いている車でもある。彼女は、常に変化をもたらすこと、つまり手助けをすることに努めてきた。

ピクサー・アニメーション・スタジオのフランチャイズ担当クリエイティブディレクターのジェイ・ウォードはこう話す。



「私たちが生み出した特別なキャラクター、サリー・カレラにインスパイアされ、史上初めてストリートリーガルな新型ポルシェ911を製作することになりました。この車はオークションにかけられ、その収益はすべて子供たちのために使われ、ガールズ・インクを通じてアメリカの若い女性のための教育プログラムや、女性と子供を中心としたウクライナから逃れてきた難民の家族の支援に使われます」

「自分たちが取り組んでいることを活かして、寄付を募ることができるのではないかと考えました。このプロジェクトは、サリーが他人を助けることに献身的であるというキャラクターであることから生まれ、そしてそれが20年経った今でも続いているのは素晴らしいことだと思います」

USA for UNHCRのエグゼクティブディレクター兼CEOであるアン・マリー・グレイは、
「ウクライナから避難せざるを得ない人々の大半は女性と子どもで、その中には付き添いのない子どもや親と離れて暮らす子どもたちも多くいます。「しかし、ポルシェやピクサー・アニメーション・スタジオのような企業が、今後数カ月間、彼らの安全と保護を確保するための寛大な支援を行ってくれたことで、希望が持てるようになりました」と話している。

実はポルシェによる人道支援はこれに限った話ではなく、先週、ポルシェは、ウクライナの人道的危機の影響を受けている人々に緊急支援を提供するために100万ユーロを寄付している。



 ポルシェカーズ・ノースアメリカ社長兼CEOのキェル・グルーナーは、次のようにコメントした。
「私自身の娘たちもサリーを見て育ちましたし、特別な記念日を他の人の役に立つ有意義なもので飾れるのは素晴らしいことです。また、サリーの精神を新しい911に反映させることは、とても興味深いことです。今回作られるのは、私たちの世界に向け、運転して楽しむためのスポーツカーです。 しかし、サリーのように、その目的は他の人を助けることにあります。そして、それがこの車を特別なものにしているのです」



ポルシェAGのポルシェ・エクスクルーシブ・マニュファクチュール・ビークルのディレクターであるボリス・アペンブリンクは、
「オリジナルキャラクターを支えるクリエイティブアイコンと一緒に現代のサリーのデザインを始めることは光栄なことでした。ピクサーとポルシェのコラボレーションはこれまでにないものであり、最近発表した顧客の夢の車を実現するワンオフモデル製作プログラム、エクスクルーシブ・マヌーファクトゥーア・ソンダーバーシュプログラムのクリエイションアプローチに非常にマッチしています。この特別なロードカーのキーを手にした人は、多くの素晴らしいロードトリップを楽しむことができるでしょう」
と述べている。

デザインおよび製作の詳細については、8月12日に公開される予定だ。『カーズ』の世界からある意味逆輸入という形でやってくるサリー・カレラが、どれほどエクスクルーシブかつユニークに仕上がっているのか、続報に期待が膨らむ。

オクタン日本版編集部

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