極上の移動体験!ベンテイガに待望の「エクステンデッド」モデルが登場

Bentley

ラグジュアリーSUV市場を牽引するベントレーのベンテイガに、待望のロングホイールベースが加わった。「ウェルネス」をキーワードに掲げた「ベンテイガエクステンデッドホイールベース(EWB)」が仲間入りした。

2021年、ベントレーの世界販売台数は、これまでの最高であった2020年の実績を31%上回る14,659台となったが、なんとその3分の1強を占めているのがベンテイガなのである。そんなベストセラーモデルであるベンテイガをベースとし、ベントレーの新たな超高級フラッグシップとして位置づけられるこの新型グランドツーリングSUVが投入されることにより、ベンテイガシリーズは計5車種となった。

単にホイールベースをエクステンドしただけのモデルだと思うなかれ。このニューモデルは「ミュルザンヌの後継」として、それにふさわしい最高のリアキャビン、ベントレーに期待されるエフォートレスなパフォーマンス、卓越したクラフツマンシップ、無限のパーソナライゼーションを備えたものなのだ。



ベントレーのユーザーが購入の決め手としているのはデザイン、テクノロジー、パフォーマンスの3点であり、現オーナーがもっとも重視しているのは運転特性であることがわかっている。また、最近ではオーナーの82%がラグジュアリーSUVを日常的に使用し、74%がタウンユース中心であるという調査結果もあるという。そのため、ベンテイガ EWBでは、運転席でも後席でも極上の体験を提供するべく、クラストップのSUVの万能性がさらに進化している。

「極上の移動体験」のために


ベンテイガ EWBは、最新の第2世代ベンテイガをベースとしてホイールベースが180mm延長され、その分リアキャビンスペースが拡大された。デザインチームはホワイトボディのアンダーフロア、サイドパネル、ドア、ルーフなどに変更を加え、ベンテイガのボディラインとプロポーションが醸し出す独特のスタイルと存在感を損なわないように、ホイールベースを2995mmから3175mmに延長し、全長を5322mmとした。ホイールベースを延長した分、リアドアは長くなり、これ以上ないほど贅沢なリアキャビンの空間創出に貢献している。ウェルネスを重視したキャビンスペースは競合するどのラグジュアリーカーよりも広く、リアシートに世界で初めてオートクライメートシステムと高度な姿勢調整システムを装備したことで、「極上の移動体験」をもたらしてくれる。



新登場の「ベントレーエアラインシートスペシフィケーション」では過去最高に先進的なシートが装備され、22通りのシート調整のほか、世界初となるオートクライメートシステムと姿勢調整システムを利用ですることが可能だ。リアシートを「リラックス」モードにすると40度までリクライニングでき、同時に助手席がモーター駆動で前方に移動し、助手席後部からレザーのフットレストが展開する。「ビジネス」モードにするとリアシートが起き上がり、移動中に快適に仕事をすることもできる。



また、オートクライメートシステムは乗員の体温と表面湿度を検知し、ヒーターかベンチレーター、またはその両方を作動させ、乗員が快適と感じる温度を保ってくれる。姿勢調整システムがシート表面全体の圧力を測定し、乗員の着座位置と圧力ポイントを自動的に微調整してくれるという。このシステムには独立した6つの圧力ゾーンがあり、3時間単位で177箇所の圧力を個別に変化させることで快適性を向上させ、移動中の疲労を最小限に抑えることができる。

ベントレーモーターズのエイドリアン・ホールマーク会長兼CEOは次のようにコメントした。「移動中の乗員のウェルネスにここまでこだわり抜いた車はベンテイガ EWBがベントレーで初となります。出発したときよりも、目的地に到着したときの方がリラックスした気分でいられるのがベントレーの持ち味ですが、ベンテイガ EWBは比類なきインテリアデザインの中に世界初の技術を取り込んでウェルネスを向上させ、その持ち味を大幅に進化させています。カーボンニュートラルを実現したクルー工場の職人達の卓越した技術と最先端技術とが融け合うベンテイガ EWBは、どの席に座っても最高に快適な究極のラグジュアリーSUVです」

ベンテイガ EWBでは世界で最も豪華なSUVのキャビンに相応しく、リアドアアームレストとセンターアームレストにヒーター機能が新たに追加された。

また、後席バックレストを折りたたみたいというユーザーのために「4シートコンフォートスペシフィケーション」と5シート設定も用意されている。スタンダートなベンテイガには7シート設定があるが、ベンテイガ EWBでは「スペースとラグジュアリーを最優先して欲しい」というカスタマーの要望を受け、7シートは設定されていない。

ベンテイガ EWBにはデジタルを駆使した高度なデザインのステッチが採用された。シートのショルダーパネルには中央から左右対称に徐々に引き延ばされたようなダイヤモンド模様、ドアには車両後方に向かって延びていくようなダイヤモンド模様が施され、ロングボディを印象付ける。新デザインのリアドアに合わせ、「メタルオーバーレイ」のウッドパネルも新たなオプションとして設定された。これはウッドパネル表面に厚さわずか0.07mmの薄い金属板を手作業で貼り合わせて複雑なデザインを形作り、ラッカー塗装と研磨で仕上げたものだ。



最新技術と現代の職人技とを絶妙に融合させ、ラグジュアリーな素材でモダンなインテリアデザインを生み出すという特色は、「ベントレーダイヤモンドイルミネーション」などの新機能にも見ることができる。ベントレーダイヤモンドイルミネーションでは、肌触りのよいドアトリムに施されたパーフォレーションパターンから光がきらめく。ベンテイガ EWBのキャビンはトリムだけで240億通り、全体ではなんと数兆通りのカスタマイズが可能で、ベンテイガ史上最も選択肢が充実したものとなる。

さらに、ベンテイガ EWBにはベンテイガ初となる「エレクトロニックオールホイールステアリング」が搭載されるため、ホイールベースが長くなったことでの運動性能面の心配も無用。⾼速時はドライバーが操舵する前輪の動きに合わせ、このシステムが後輪の進⾏⽅向を微調整し、⾼速安定性を確保する追い越しや⾞線変更がよりスムーズにでき、急カーブでのハンドリングも向上した。低速時にはエレクトロニックオールホイールステアリングによってホイールベースの短縮効果が⽣まれ、回転径が⼩さくなり、市街地⾛⾏での敏捷性が向上し、駐⾞も驚くほど楽になるという。低速時は後輪が前輪と逆⽅向に操舵される。回転径はスタンダードなベンテイガより7%小さく、わずか11.8mである。

48Vのアクティブアンチロールコントロールシステムである「ベントレーダイナミックライド」は、元々ベンテイガに世界で初めて採用されたシステムだが、ベンテイガ EWBにはこのシステムが標準装備され、究極の乗り心地、ハンドリング、ボディコントロールを理想的なバランスで実現している。

細部までこだわったエクステリアデザイン


エクステリアではディテールまで心を配った変更点が4箇所ある。プロファイルのロング化、新しいフロントグリル、ポリッシュ仕上げの新設計22インチ10本スポークホイール、サンルーフの位置見直しである。ニューモデルの個性を表現しつつ、第2世代ベンテイガの確固たる世界観を継承しているといえるだろう。



ベンテイガ EWBの「バーチカルベーングリル」はフライングスパーに採用されている新設計グリルからインスピレーションを得たもので、インパクトあるルックスと優美さを兼ね備える。フロントグリルはブライトクロームのバーチカルベーンが垂直にそそり立ち、その奥からブラックのメッシュグリルが覗く。鏡面研磨仕上げの22インチ10本スポークホイールはベンテイガEWB専用の新デザインだ。



エンジンは4.0リッター32バルブのデュアルツインスクロールターボチャージャー付きV8ガソリンエンジンを搭載。このV8エンジンを8速オートマチックギアボックスと組み合わせ、最高出力550PS、最大トルク770Nm、最高速290km/h、0-100km/h加速4.6秒という、スーパーカー顔負けの性能を発揮する。

2種類の特別仕様車


ベンテイガ EWBの発売に伴い、2種類の特別仕様車が登場する。ひとつは「アズール」。エフォートレスな走りはそのままに、快適性とウェルビーイングがさらに引き上げられた。22インチ10本スポークディレクショナルホイール、ブライトバンパーロアグリル、「Azure」の刺繍、「Azure」バッジなどが装備に含まれる。独特のキルトが美しいシート、ムードライティング、ステアリングヒーター、強化されたドライバーアシスト機能なども用意されている。

もうひとつはさらに贅を尽くした「ファーストエディション」。ベントレーダイヤモンドイルミネーション、ウッドパネルのメタルオーバーレイ、Naim for Bentleyプレミアムオーディオ、LEDウェルカムランプなどが含まれており、さらにファーストエディション専用の刺繍やインレイ、バッジがさらに特別感を高められている。

ベンテイガ EWBの発売は2022年後半を予定しており、ベンテイガシリーズ全体の最大45%を占める販売を見込んでいるという。ラグジュアリーSUV市場でのベンテイガシリーズのさらなる躍進に期待したい。

オクタン日本版編集部

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