トヨタ2000GTやウルフカウンタックも!パシフィコ横浜を憧れのクラシックカーが埋め尽くした「ノスタルジック2デイズ」

Octane Japan

2月19日と20日の2日間にわたり、みなとみらいのパシフィコ横浜にて、今年も日本最大級のクラシックモーターショー、ノスタルジック2デイズが開催された。当日は小雨が降っていたにもかかわらず、会場には多くの人が訪れ、旧車の根強い人気を再確認することができた。COVID-19の影響で例年開催されていた自動車関連のイベントが軒並み中止・延期となる中で、今回ノスタルジック2デイズは万全の感染対策のもと開催された。来場者の方々も例年に増して目を輝かせて展示車を眺め、車趣味仲間の友人たちと話に花を咲かせたのではないだろうか。

『オクタン日本版』ブースでは、メルセデス・ベンツ250GD、メルセデス・ベンツ280SL、ランボルギーニカウンタックLP400S、RWBポルシェ911(964)を展示した。









このカウンタックLP400Sは「普通の」カウンタックではない。そもそもカウンタック自体が普通の車ではないと言われればそれはそうなのだが、今回展示したカウンタックLP400Sは、特別なヒストリーを持つカウンタックなのだ。

詳細は以前『「世にも数奇な物語」を紡いだランボルギーニ・カウンタックLP400S』にて紹介しているため、簡易的に説明すると、このLP400Sはドイツ人のアーミン・ヨール氏という、フェルッチオとも親交の深かったランボルギーニ狂がオーダーした車だ。紆余曲折あって、一説によるとウルフ・カウンタックになる予定だった個体が、ヨール氏のカウンタックになったと考えられており、「幻の4台目のウルフカウンタック」とも言える存在なのだ。また、かつてモナコグランプリでニキ・ラウダがステアリングを握り、セーフティーカーを務めたのもこのカウンタックであると言われている。しかし古い車であるが故に不確かな情報も多く、このLP400Sに装備されている電動可変リアウィングがランボルギーニ純正なのか、社外品なのかも不明だったりと、謎に満ち溢れる車だ。しかし正体不明なカウンタックであることで、よりロマンを掻き立てられるのも事実である。

会場にはその他にも数百台の車が展示され、隅々までエンスーな車で埋め尽くされた。今回のノスタルジック2デイズはフェアレディZがメインの展示となっており、会場には多数の歴代フェアレディZを見ることができた。このように並べられると、時代と共に進化したことが顕著に現れる一方で、新型フェアレディZが過去のフェアレディZをリスペクトし、踏襲していることもよく伝わってきた。





特別展示エリアでは、NISMO400Rや、ウルフカウンタック1号車、66年式トヨタ2000GT(ボンドカー)など、なかなかお目にかかれないようなスペシャルな車が展示されていた。ここで展示されていた2000GTは、実際に「007は2度死ぬ」の撮影の際に用意された2台のうちの予備車両であり、本物の劇用車なのだ。雨晒しで「草ヒロ」になってしまっていた2000GTを丁寧にレストアし、映画に出てきた時と比べて全く遜色ない状態に仕上げられているのには脱帽だ。







ロールス・ロイス&ベントレーを専門とするWAKUI MUSEUMや、輸入クラシックカー専門店のヴィンテージ湘南もスペシャリティカーを展示した。













会場は他にも多くの魅力的な車両が展示されていた。その一部を抜粋して、この記事の画像ギャラリーに掲載しているので、こちらから是非ご覧いただきたい。

今回、オクタン日本版はノスタルジック2デイズに初出展したが、クラシックカーを愛する多くの来場者と直接いろいろな話ができたことは編集部にとっても大変貴重な時間となった。ますます盛り上がるクラシックカー界において、日本で最も有名な自動車イベントのひとつであるノスタルジック2デイズがさらに発展していくことを願いたい。




オクタン日本版編集部

無料メールマガジン登録   人気の記事や編集部おすすめ記事を配信         
登録することで、会員規約に同意したものとみなされます。

RECOMMENDEDおすすめの記事


RELATED関連する記事

RANKING人気の記事