マリオ・アンドレッティが駆った美しきチャンピオンカー、ロータス79

Bonhams

グラウンドエフェクトによってF1に大変革が起きようとしていることを証明したのがロータス78だとすれば、写真のロータス79は、その可能性を実現してみせたマシンだ。

コーリン・チャプマンは、第二次世界大戦で活躍した戦闘機、デ・ハヴィランド・モスキートからヒントを得た。主翼にラジエターを搭載し、空気を通すことで揚力を増加するという理論を上下逆さまに適用して、ダウンフォースを大幅に増やしたのである。



グラウンドエフェクトを最初に導入した78は、1977年シーズンを3位で終えた。翌年のロータス79は圧倒的な強さを見せ、ドライバーのマリオ・アンドレッティとロニー・ピーターソンは、ライバルを完全に置き去りにした。







写真の1台はシャシー4で、アンドレッティはこれでモンツァを走り、タイトルを決めた。同じレースで、ピーターソンは悲劇的な多重クラッシュに巻き込まれ、命を落としている。





このロータス79(推定落札価格は650万~950万ドルだった)が出品されたボナムスの「オン・ザ・グリッド」オークションは、F1シーズン最終戦のアブダビグランプリの週末にヤスマリーナ・サーキットで開催された。


編集翻訳:伊東和彦 (Mobi-curators Labo.)  原文翻訳:木下 恵
Transcreation:Kazuhiko ITO (Mobi-curators Labo.) Translation:Megumi KINOSHITA

オクタン日本版編集部

無料メールマガジン登録   人気の記事や編集部おすすめ記事を配信         
登録することで、会員規約に同意したものとみなされます。

RECOMMENDEDおすすめの記事


RELATED関連する記事

RANKING人気の記事