車やバイクの枠にとらわれない提案も！「JAPAN MOBILITY SHOW 2023」が開幕

日本自動車工業会が主催する「JAPAN MOBILITY SHOW 2023」が10月28日（土）より一般公開されるのに先立ち、1月25日（水）・26日（木）にプレスデーが東京ビッグサイトで開催された。国内最大の自動車ショーだった東京モーターショーから名称が変更され、2019年以来となる4年ぶりの開催となった。

東展示場には国内外の自動車メーカーを中心とした展示が並んだ。1～3ホールでは、トヨタがEVの「FT-3e」と「FT-Se」、マツダがロータリーエンジン搭載の「アイコニック SP」、スバルが「SUBARU SPORT MOBILITY Concept」と、それぞれコンセプトカーを発表。ダイハツは「ビジョン コペン」を初公開。初代を思わせるデザインに1300ccのエンジンを組み合わせる、コンセプトカーながら実現が近そうなモデルだ。











商用車では、いすゞとUDトラックスが合同でブースを設置。日野を含め、FCV（燃料電池車）の大型車と、EVやハイブリッドの小型車というすみ分けを提案した展示が目立った。一方で三菱ふそうは新型「スーパーグレート」を世界初公開するなど、独自の方向性を示した。



東4～5ホールでは、日産が電動スーパーカー「ハイパー フォース」などを、スズキはEVの「eVX」のほか軽規格のEV「eWX」を初公開。レクサスはEVのコンセプトモデル「LF-ZC」を、三菱は電動クロスオーバー＆MPVの「D:X コンセプト」を発表した。ホンダはスポーツモデルの「プレリュード コンセプト」のほか、ソニーと共同で開発している新型EV「アフィーラ」のプロトタイプを日本で初めて一般公開した。



海外勢では、メルセデス・ベンツがGクラスのEV版「Concept EQG」を公開。BMWは新型「X2」と「iX2」を世界初公開し、コンセプトモデル「Vision Neue Klasse」も登場した。中国のBYDのブースでは、SUVの「U8」やミニバン「D9」、2024年春発売の「SEAL」が展示された。





二輪車は、ホンダが懐かしの「モトコンポ」をモチーフにした「元コンパクト」や電動モビリティ「ストリーモ」を、スズキはこちらも懐かしい「チョイノリ」のスクーター版を展示。ヤマハは流麗なバイク「MOTOROiD2」や3輪EV「TRICERA」など近未来的なデザインが特徴的だ。対照的に、カワサキは「Ninja」のHV版など現実的な提案が目立った。



モビリティショーと名称が変わったためか、各車とも車やバイクという枠組みにとらわれない提案が多かった。ホンダは「ホンダジェット エリートII」のモックアップとエンジンを展示。スバルは空飛ぶクルマのコンセプトモデル「SUBARU AIR MOBILITY Concept」を発表した。スズキは階段を上り下りできる四脚モビリティー「MOQBA」など、遊び心のあるモデルをアピールした。さらにヘリコプターやオブロードバギー、シニアカーや四足歩行ロボットなど、多種多様な乗りものが展示されている。







東7ホールにはスポーツカーなどが並び、東8ホールにはキャンピングカーを展示。西3～4ホールは主に自動車やオートバイのサプライヤーが出展している。東京モーターショー時代と大きく変わったのが西1～2ホール。西1ホールの「Tokyo Future Tour」ではLIFE、EMERGENCY、PLAY、FOODの4つのシーンで、未来の東京とモビリティとの関わり方が体験できるコンテンツが集まっている。南3～4ホールには人気の子ども向け職業体験型施設「キッザニア」とコラボレーション。カーモデラーやメカニックなど、車に関わるさまざまな職業が体験できる。



JAPAN MOBILITY SHOW 2023の一般公開日は10月28日（土）～11月5日。開場時間は9:00～19:00（日曜日は18:00まで）だが、9:00～10:00の入場はアーリーエントリーチケットが必要となる。入場料は当日3000円（高校生以下は無料）、アーリーエントリー3500円（限定5000枚/日）。16:00以降に入場できるアフター4は1500円（日曜日を除く）。


文：渡瀬基樹　写真：渡瀬基樹、オクタン日本版編集部
Words: Motoki WATASE　Photography: Motoki WATASE, Octane Japan