伝説のF1マシンが手に入る?|ルイス・ハミルトンの初優勝マシンがオークションに!

RM Sotheby's

コレクターカー販売の大手オークションハウスであるRMサザビーズは、11月17日にウィン・ラスベガスのアウェイクニング・シアターで開催されるラスベガス・グランプリのオフィシャル・オークションで目玉商品を出品することを発表した。ルイス・ハミルトンの2013年型メルセデスAMGペトロナスF1 W04である。



ルイス・ハミルトンのメルセデスF1初優勝マシン


そのスポーツにおいてトップになれるアスリートはごく少数だが、世界的な文化的アイコンとしての地位を築くことができるアスリートはもっと少ない。サー・ルイス・ハミルトンは単なるレーサーではない。2007年のF1デビュー以来、ハミルトンはサーキットという枠を超え、一躍有名になった。彼はファッションや文化面でも著名であり、さまざまな環境問題や人道的活動を情熱的に提唱し続けている。



2013年、変貌を遂げつつあったメルセデスAMGペトロナスF1チームは、元レーシングドライバーでウィリアムズF1チームのエグゼクティブディレクターであるトト・ヴォルフとともに、当時マクラーレン・レーシングでワールドチャンピオンに輝いたことのある彼と、新チーム代表兼CEOとして契約を交わした。伝説のドライバー、ニキ・ラウダが当時不振にあえいでいたハミルトンの決断に影響を与えたという噂もあるが、ハミルトンのメルセデスへの移籍は、モータースポーツ界に伝説的な新章の到来を告げる画期的な動きとなった。一般的なスポーツであれば、試合で着用されたジャージやシューズ、チャンピオンボールを手に入れることは、稀な機会とはいえ可能ではあるが、F1の世界では不可能に近い。

しかし今回、博物館や個人コレクションに眠っているレースを制覇したメルセデスのフォーミュラカーの中から、貴重な1台が売りに出された。2013年型メルセデスAMGペトロナスF1 W04は、ただのマシンではない。ハミルトンがメルセデスのシートを得た初年度に初勝利をもたらしたマシンであり、さらに言えば、その後何年にもわたってこの世界を支配し、ハミルトンを真のレジェンドへと押し上げることになるハミルトン一強時代の幕開けを告げたマシンなのだ。それは、メルセデスAMGペトロナスF1チームが最高レベルで戦う決意を固めたということであり、これが一過性のものではないことを、参戦するすべてのライバルたちに警告するものだった。



W04でのハミルトンの勝利は、メルセデスにとってもF1全体にとっても変革的で、新たな王朝の始まりだった。マシンと人間という関係だけでなく、調和、野心、そして画期的な成果というパートナーシップを築いたのだ。

 「偉大な自動車の世界において、メルセデス・シルバーアローの魅力に匹敵するブランドはほとんどありません。2960万ドルで落札されたメルセデスW196は、今でも史上最も価値のあるF1マシンです。1億4200万ドルで売却されたメルセデス・ベンツ・ウーレンハウト・クーペが、シルバーアローズを世界で最も価値のある、そして認識されるブランドの一つとしての歴史の中に確固たる地位を築きました。そして今、シルバーアローズの歴史に新たな1ページを加えるため、私たちはW04を紹介します。この車の重要性は言葉では言い表せません」

「F1で最も成功を収めたドライバーであり、スポーツ界のアイコンでもあるルイス・ハミルトンがドライブしたこのマシンは、ハミルトン-メルセデス王朝というメルセデスの最も支配的な時代の幕開けを告げました。このコンビは、ジョーダンとブルズ、ブレイディとペイトリオッツ、メッシとアルゼンチンに匹敵します。その比類なき系譜と、メルセデスのオリジン以外で唯一公開されている例であることを考えれば、ルイスとW04の組み合わせは、単なるF1マシンの域を超えています。この紛れもないピースは、当分の間、最も垂涎の的となるコレクターズ・アイテムのひとつとなるでしょう」

と、RMサザビーズのプライベート・セールス部門グローバル・ヘッド、シェルビー・マイヤーズは語った。



先日のF1日本GPでも、ルイス・ハミルトンのファンは多く見受けられた。このマシンをガレージに飾ることができれば、世界一のハミルトンファンの称号も同時に手に入るだろう。

オクタン日本版編集部

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