圧倒的な華やかさ! 5年ぶりに富士でフェラーリ・レーシングデイズ開催

Ferrari Japan

フェラーリ・ジャパンは7月1~2日、富士スピードウェイにて『フェラーリ・レーシングデイズ2023』を開催した。富士での開催は2018年以来、実に5年ぶりとなる。『レーシングデイズ』は文字どおりフェラーリ・オーナーに向けたサーキットイベントで、日本だけでなく世界各国で使用されている名称だ。初日は雨や濃霧に悩まされる生憎の天候だったが、写真のとおり2日目は快晴に恵まれ、2日間で全国から650台以上のフェラーリと、1300人以上のオーナーが集結した。



プログラム内容だが、まずコース上では『F1クリエンティ』(オーナーによるF1走行)、『XXプログラム』(599XX、FXXなどによる走行)、『ファミリードライブ』(先導車付きの走行)、『FRDパレード』(パレードラン)、そして『フェラーリ・チャレンジ・ジャパン・シリーズ』(ワンメイクレース)を展開。特にチャレンジは昨年までのアジア・パシフィックをいったん休止し、今年から日本だけで行われているシリーズで、今季最大となる26台がエントリーした。



一方のピット/パドックでは、新車および歴代チャレンジ車両展示、フェラーリ・クラシケ・ブース、296GT3のお披露目&展示といったところが目玉で、他にも6ヵ所のラウンジ、『リストランテ・フィオラノ』(レストラン)、『サービスクリニック』(無償点検)とホスピタリティも充実していた。



こうしてコンテンツを見ていくと、新車からクラシックカーまで様々な世代の市販車、F1からXXカー、チャレンジまで幅広いレーシングカーと、フェラーリの全てが1ヵ所に集まっている印象で、さらに自らのフェラーリを思う存分走らせられる、あるいは憧れのレーシング・フェラーリが走る姿を見られる、『フェラーリ・ワールド』をたっぷりと味わえることが最大の魅力と言える。



パドックに入った瞬間に華やかなフェラーリがズラリと並んでいるのが目に入り、コース上からは甲高く力強いレーシング・フェラーリ、時にF1のサウンドが耳に入り、赤と黒を基調としたラウンジでは快適な時間を過ごせて、リストランテ・フィオラノはケータリングという言葉のレベルで収まらないイタリアンランチに舌鼓を打つことができ……。フェラーリを手に入れたら、このような特別な体験ができるということに、改めて喜びを感じた方も多かったのではないだろうか。



フェラーリは世界的に販売好調が続いていて、日本は現在アメリカに続く世界2番目の市場まで成長。フェラーリ極東&中東地域を担当するディーター・クネヒテル氏は、「日本はカスタマーデータベースがしっかりしており、すぐに手に入らなくても辛抱強く待って頂ける方が多い」と成熟した日本のフェラーリ・オーナーに信頼を寄せ、「今後も期待に対して驚かせるようなコンテンツをご用意したい」と自信に満ちた表情で語る。



こうしたコンテンツを作り続けることも容易でなければ、自動車業界の取り巻く環境やひしめき合うライバルの存在など、今後も厳しい状況が予想されるのは事実。しかし2日間フェラーリ・ワールドに身を置いてみて、このブランドの圧倒的な華やかさに、揺るぎない強さと魅力を改めて感じたのであった。


文:平井大介 写真:フェラーリ・ジャパン
Words: Daisuke HIRAI Photography: Ferrari Japan

文:平井大介

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