希少なブリティッシュスポーツカー約120台が一堂に!|Ralph’s Coffee and Cars, supported by Octane

Kazumi OGATA

6月18日(日)東京・芝公園の東京プリンスホテル。初夏とは思えないほど陽射しの強い朝に約120台もの美しい名車に集まっていただいた。このラルフ ローレンが主催、オクタンがサポートをする自動車愛好家のコミュニティイベント「Ralph’s Coffee and Cars, supported by Octane」は、回を重ねるごとに認知が高まり、多くのエンスージアストに参加いただけるようになってきた。



今回のテーマは「英国スポーツカー」。



実は2020年10月25日(日)、当時は「Tokyo Coffee & Cars」というタイトルで開催した第1回目のテーマも「英国車」であった。そのときも素晴らしい名車に集まっていただいたわけだが、さらに今回は「スポーツカー」に限定することで、参加者皆さんの車両選びの方向性がさらにシャープになっていたように思える。

特に今回は英国ジャガー本社のジャガー クラシック ワークスから、ル・マン優勝車であるジャガーCタイプとジャガーDタイプのコンティニュエーションモデルを展示すると告知したことの影響も大きい。





コンティニュエーションモデルとは、以前にoctane.jpの記事で紹介したとおり『生産方法を含めて、原型に沿って細部まで再現した』復刻版である。メーカーが正式に製造する希少モデルだけに、それぞれの販売価格は「C-TYPE CONTINUATION」が150万ポンド(約2億7500万円)、「D-TYPE CONTINUATION」が175万ポンド(約3億2000万円)となる。

また同じくジャガー クラシック ワークスでレストアされたジャガーEタイプSr.1 FHCも展示されていた。この車は1960年代の新車時に、新東洋モータースが日本で販売した車そのものであり、その後海外のオーナーの手に渡り、大切にされながらまた日本に戻ってきたユニークな個体である。この展示コーナーを眺めるだけでも自動車文化の奥の深さを知ることができる。



Ralph’s Coffee and Carsでは、毎回来場者による人気車投票を行い、その中で選ばれた車両にはラルフ ローレンから特別賞を授与するコンテンツが大人気だ。

かなりめずらしい車が数多く参加されたことで票数が拮抗したが、栄えある3つのアワードを獲得されたのは以下になる。



最も歴史を感じる車 The most historical car
1937年 ジャガーSS100(SS JAGUAR)
優雅なフェンダーラインと大型ヘッドライトを特徴とする特徴あるデザインは、この時代の英国製スポーツカーの中でも最も美しいものの一つとして広く認められている。

最もスポーティーな車 The most sporty car
ジャガーXJ13
ジャガーのコレクターとして日本で最も著名なオーナーが、すでに20年も前に制作したモデル。当時の車両はもう存在しない。最高出力502馬力のV12エンジンをミドに搭載。XJ13は、Dタイプが勝ち取ったブリティッシュレーシンググリーンのバトンを引き受け英国に再び栄光をもたらす役割を担っていたのだが、そのデビュー間近に国際自動車連盟 (FIA)が1968年、プロトタイプレーシングカーの排気量規制のルール変更を行ったことで参加が叶わなかった悲劇のレーシングカーである。だがその美しさは十分にギャラリーを魅了していた。

最も優雅な車 The most elegant car
1956年 ジャガーXK140 FHC(フィックスヘッドクーペ)
長く自動車およびモータースポーツ業界に身を置かれていたオーナーが、その流麗なクーぺのボディラインにほれ込み、大事にされてきた車。ドライバーズシートから眺めるフェンダーラインの美しさは飛び切りとのこと。

もちろん受賞を逃した参加車両もそれぞれ特別な魅力やオーナーの想いがあるのは事実。ラルフ ローレンの考えるこのイベントのポリシーとしては、クラシックや特別なスポーツカーに囲まれる環境において、車好き同士が心地よい時間を過ごしていただくことである。シンボリックなラルフズ コーヒーカーで、ラルフズ コーヒー特製ドリップコーヒーやフードの販売を継続。今回も多くの参加者がラルフ ローレンのウェアやアイテムを身に着けて来場されていたことを主催者としては感謝されていた。







Ralph’s Coffee and Carsの参加は登録制となっている。今回はスペースが十分に確保できておらず、約30台もの車両が別にご用意したスペースに駐車いただいたことを申し訳なく思うとともに、それでも多くのギャラリーにも集まっていただき、楽しんでいただきたいと考えている。次回の時期およびテーマは未定だが、ぜひ頻度高くこのoctane.jpを確認いただければ幸いである。

オクタン日本版編集部

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