FIATのビッグミニバン「Doblò(ドブロ)」がデビュー!

FIAT

フィアットから待望のミニバン「Doblò(ドブロ)」が日本でのデビューを果たした。本国においては2001年に先代モデルが商用車フィオリーノの後継として販売が開始されているが、ドブロの日本における正規販売はこれが初めてとなる。ボディスタイルは、すでに導入されているシトロエン・ベルランゴやプジョー・リフターなどに近いが、新型ドブロにはステランティスとして上級モデル用に設定されている最新プラットフォーム“EMP2”が、フィアットとして初めて採用されており、ブランドとしての意気込みを感じることができる。



フィアットとしては最大級サイズのモデルとなるが、『ジブン時間を、楽しみこなそう』をキャッチに、大人としての趣味や、諦めかけていた想いを叶えるためのギアとして、このドブロを位置づけている。ラインナップは5人乗りの『Doblo(ドブロ))と、7人乗りの『Doblo Maxi(ドブロ・マキシ)』の2モデルを設定。搭載されるパワーユニットは130PSの1.5リットルBlueHDiディーゼルターボエンジンのみ。FFレイアウトで一般道から高速道路まで快適な走破性を強調している。気になる燃費はWLTCモードで18.1km/Lであり、実用面で高い経済性が期待できる。



エクステリアはフィアットブランドらしく親しみやすいデザイン。フロントマスクはヘッドライト左右をつなぐ1本のグリルラインをアクセントに、フィアットエンブレム部を少し凸させて立体的な印象を与えている。前後バンパーはあえて塗装を施さず樹脂ブラックのままとしている。このデザインを廉価版としてとらえる古い考えのユーザーはあえてターゲットにしていないことは明らかで、各オーナーが自由な発想で使い方を定めることができる、そんなアイコンを狙ってのことであろう。



ボディサイドには姉妹車両でも馴染みのあるエアバンプが装着され、ルーフレールも標準装備となっている。リヤゲートはガラス部のみの開閉が可能となっており、十分なスペースが車両後部に確保できない場合でも、ラゲージから簡単に荷物の出し入れができるなど便利なもの。



インテリアは、大きなセンターコンソールを含め、様々な場所に配置された8か所の収納スペースが実用的であるが、比較的小径なレザーステアリングホイールなどの採用によりミニバンらしからぬスポーティなイメージも持ち合わせている。



ドブロおよび7座のドブロ・マキシ共に独立した3座の2列目リヤシートが用意される。それぞれのシートはホールド性の高いものであり、だらしのない姿勢を取ることは許されないが、長距離高速移動時などではパッセンジャーの疲労度はかなり軽減される設計となっている。またドブロ・マキシでは3列目の独立した2座シートは、前後に130mmのスライド幅が設けられると同時に脱着も可能となっている。こういった機能に欧州車らしい本格的なバカンス・トラベラーとしての片鱗を垣間見ることができる。







用意されるボディカラーはジェラートホワイト、マエストログレー、メディテラネオブルーの3色。価格はドブロが399万円(税込)、7人乗りのドブロ・マキシは429万円(税込)となっている。

オクタン日本版編集部

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