小規模イベントで発見!ルーフがひときわ目をひくMGB

Tomonari SAKURAI

先週お伝えしたヴァンセンヌ旧車クラブ。ヴァンセンヌはパリの東に位置している。反対の西側でもミーティングが開かれている。主催はフランス西部自動車クラブ。このクラブの名前は聞いたことがある。Automobile Club de l’Ouestといえばル・マンに拠点を置く24時間レースの主催者じゃないか!?そんな大きなところが主催するミーティングがパリの西方シュレーヌという街で行われている?

ここは10月にシュレーヌ・オートレトロで紹介したところだ。ACO主催の毎月第二日曜日の集まり。クリスマスが近づくにつれ皆忙しくなることもありまた、何より寒いので車のイベントは少なくなる一方のフランス。実際この日の朝はマイナス3℃。そんな中、バイクで出かけた。

ゲート前にはACOの幕が。ル・マン24時間レース主催者が開催するミーティングの証。

ACOが主催といえども、予想通り“ポツポツと”車が集まっている程度だ。ポルシェが多く、そのポルシェ達にはル・マン クラシックのステッカーが貼ってあるところがACOの主催するミーティングらしいのかも。それにしてもタルガの多いこと。

主催の名前は大きいが、集まった台数は・・・まあ、こんなものだろう。

とにかく集まったポルシェの半分はタルガ。またタルガの到着だ。後に見えるのは第一次世界大戦になくなったアメリカ軍の墓地。

次にメルセデス。圧倒的にドイツ車人気なのか?この時点でフランス車はプジョー504、1台のみ。

終了間際にやって来たトラクシオンアヴァン。

そんな中、2台並んだMGBの一台に目を奪われる。バミューダ・ハードトップが付いているのだ。ライトウェイトスポーツはその名の通り小柄だ。オープンの時は良いがルーフを閉じると狭苦しい。そこで、登場したのがこのバミューダ・ハードトップ。あちこちスクリーンで開放感がある。当時はそれなりの数は出たようだが、現時点で程度の良いものが残っていないらしい。実物を見るのはこれが初めてだ。

この、一瞬異様にも見えるハードトップ。でもきっと開放感があるドライブができるだろうというのは想像に難くない。またMGBのスタイルを一新しているのも面白い。手の込んだ曲面で構成されている。



ここは小高い丘でパリを一望できる。エッフェル塔の先は雲の中。撮影しているとちらほらと小雪混じるという感じだ。のんびりと静かに、車趣味の面々の年末の挨拶的なミーティングが行われたのだった。


写真・文:櫻井朋成 Photography and Words: Tomonari SAKURAI

写真・文:櫻井朋成

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