「世界でいちばん幸せな」シートとは? ベントレーの快適すぎる「エアラインシートスペシフィケーション」

Bentley Motors

「ウェルビーイング」を大切な柱としているベントレー。ウェルビーイングとは、心身ともに健やかで良好な状態を指すもので、「幸福」という概念に置き換えることもできる。ベントレーが「世界で最もウェルビーイングに配慮したシート」と謳う、ベンテイガEWBに装着された先進的なエアラインシートスペシフィケーションとはいったいどのようなものなのだろうか。



オートクライメート


世界初のシート表面温度感知システムを導入したエアラインシートは、乗客の接触面の温度と湿度を25ミリ秒ごとに0.1℃という驚くべき精度で常時測定するために開発されたセンサー群を搭載する。

乗客は7つの設定から最適な温度目標を設定することが可能。センサーが測定したライブデータをもとに、乗客にとって最適な温度を実現するために必要なシートの暖房、冷房、換気レベルを決定する。初期段階では、シートは希望の温度を実現するために効率的に働き、シートヒーターとベンチレーションシステムを可能な限り早く作動させる。

その後、設定温度を維持するためにシートの温度システムを微小に調整し、走行中も最適な温度快適性を維持する。実験によると、人間が1〜2℃の温度変化にしか気づかないのに対し、システムはより細かいレベルまで実際の温度を常にモニターしているため、乗客が自分で気づくより前にシステムがニーズを把握しているのだ。ライブデータにより、乗客がその必要性を認識する前にシステムが作動し、快適性を維持するために手動制御を必要としない、インテリジェントで自律的な体験を提供してくれる。

オートクライメートシステムは、既存のシートヒーター技術を利用しているが、新たにシートベンチレーションファンを開発し、従来のシステムよりも約80%多くの空気を動かすことができるようになった。消費電力は現在のシートクライミング・システムより少なく、オートクライメート・モードでは、乗客が手動で作動させた場合に比べて、システム全体の消費電力が約40%少なくなっているという。

ポスチュラル・アジャストメント


シートマッサージなどの疲労回復システムは数多く存在するが、「ポスチュラル・アジャストメント」は、さらに一歩進んだ積極的な疲労回復システムだ。空気圧を利用したソフトなゾーンで身体とシートの接触圧を微妙に調整することで、アジャスタブルシートにありがちな2次元的な動きを超越し、3次元的なひねりでツボを刺激することができる。

カイロプラクターと共同開発したアルゴリズムにより、乗員の着座位置やツボを自動的に微小調整するシステムとなっている。この制御システムは、3時間にわたって6つの独立した圧力ゾーンに177の圧力変化を加えることができ、移動中の疲労を最小限に抑え、快適性を向上させてくれる。シート表面の形状を時間と共に微妙に変化させることで、身体のどの部分も長時間圧力に耐えることなく、常に快適に過ごすことができるのだ。

ベントレーは、専門家であるコンフォート・モーション・グローバル (CMG)と協力して、科学的な空気圧による姿勢調整システムを開発。CMGは数年前から疲労予防の分野に取り組んでおり、医学的根拠に基づく研究試験を実施し、姿勢の変化が快適さと健康にもたらす効果を明らかにしている。



アジャスタブルプロファイルは、乗客の体型に合わせて変形させることができ、さらにレッグレストとフットレストを調整することで、一人ひとりに合った快適な座り心地を長時間実現することができる。



ベントレーエアラインシートスペシフィケーションでは、助手席の背もたれに、クッションと背もたれのボルスター調整、クッションエクステンション、電動ヘッドレスト高さ調整、展開式フットレストをさらに追加。また、助手席側の後席乗員は、「VIPモード」により助手席を前方に移動させることが可能だ。



ハンドクラフトのレザー表面の下に、驚くべきテクノロジーを搭載したエアラインシートスペシフィケーションの初期導入率は50%とのこと。ベンテイガ EWBはウェルビーイング機能の新しいベンチマークを示し、幸せな移動体験を与えてくれるだろう。

オクタン日本版編集部

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