色もリアエンドもユニークすぎる! 米国専用のマクラーレン「セイバー」

Barrett-Jackson

ランボルギーニであればアド・ペルソナム、フェラーリならフェラーリ・テーラーメイドなど、ハイエンドスポーツカーブランドにはそれぞれカスタムオーダーメイドプログラムが用意されている。先日、ロール・スロイスのビスポークについて紹介したが、同じイギリスの老舗スーパーカーメーカー、マクラーレンではマクラーレン・スペシャル・オペレーションズ(MSO)と呼ばれる、オーダーメイド部門がある。

過去にMSOではダニエル・リカルド エディション 720Sや、600LTセゲストリア・ボレアリスなどスペシャルなモデルが作られてきたが、今回バレット・ジャクソン・オークションに登場したのは、貴重なMSOモデル、マクラーレン「セイバー」である。



このモデルは、マクラーレンのカスタマーの中でも、特にこだわりの強いカスタマーの要求に合わせて作られた、マクラーレンで最も生産数の少ない特注モデルのひとつだ。セイバーは、マクラーレンで最もサーキットに特化したモデルであるセナとルーツを同じくするが、パーツの70%以上がセイバー独自のものだ。セイバーはわずか15台の限定生産であり、米国市場向けに製造されたものなので、他国の規制を遵守する必要はない。その結果、セイバーはマクラーレンで最も幅が広く、最もパワフルな市販車となった。



世界市場基準よりも小さい手動調整式のサイドミラー、トップマウントのウィング、ハニカム状のエンジンカバーなどが装備されている。また、フェンダーの膨らみ、縦長のリアライトといったLMPマシンのようなスタイリングも特徴的だ。セイバーがロードファーストであることを考慮し、MSOは他のマクラーレン・アルティメット・シリーズよりもコンプリーションが高いサスペンションを採用した。マクラーレン初となるアクティブディフューザーは、アンダーブレーキングでダウンフォースモードに移行しながらドラッグを制限する。油圧式ステアリングは、新しいシリンダーヘッドとマッピングを変更した824馬力のツインターボ4.0リッターV8から来るパワーを見事に処理する。 





エグゾーストには、F1マシンにも使用されているインコネルを採用。その結果、マクラーレン史上最速の2シーターロードカーとなり、最高速度は218mph(約351km/h)を記録した。このスーパーカーは、パシフィック・カラー・ストリーム・ペイントとブラック・カーボン・ファイバー・インテリアで仕上げられ、走行距離は193マイル(約310km)となっている。



セナのようでセナとはまるで別物のユニークなマクラーレン、非常に気になる1台だ。

オクタン日本版編集部

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