いま見ても最高の1台|煙立つイエガーボム、アルファロメオ155 V6 TI

Stephan Bauer (C) 2021 Courtesy of RM Sotheby's

1990年代のDTMカーは最高だった。このイエガーマイスターカラーのアルファロメオ155 V6 TIを見れば、今も絶大な人気を誇る理由がよく分かる。

単に155のパワーアップ版に見えるかもしれないが、DTMでは標準仕様車からの大幅な変更が認められていた。大きくモディファイした2.5リッターのV6エンジンにはチタン製吸気バルブが使われ、ドライサンプ潤滑方式の採用で、1万1800rpmで420bhpを発生。ロードカーから引き継いだといえるのはここまでだ。





TIを造り上げたのは、ワークスのレーシングチームであるアルファコルセ(元アウトデルタ)だった。カーボンファイバー製ボディパネルが、ダラーラ製の専用シャシーを覆っている。エンジンは縦置きでシャシーのかなり後方に搭載し、これによって四輪駆動とすることが可能となった。



写真の1台は、DTMとITCの1995-96シーズンに出走した車両で、2022年2月2日のRMサザビーズのパリ・オークションに出品されたものだ。直近のオーナーは、17万ユーロを投じて細部まで丁寧にレストアを施した。この金額を見れば、推定落札価格が60万~70万ユーロに上るのも納得だ。



Stephan Bauer (C) 2021 Courtesy of RM Sotheby's

オクタン日本版編集部

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