天空のリゾートに降臨した英国のハイパースポーツカー「アストンマーティン ヴァルハラ」は、かくも神々しかった

Shinsaku YANO

トータル950 馬力!


アストンマーティン・ジャパンは2021年11月、ミドシップハイパーカー「ヴァルハラ」のプロトタイプを神戸六甲山サイレンスリゾートに展示し、特別な内覧会を開催した。「ヴァルハラ・エクスクルーシブ・ショーケース」と銘打ったこのヴァルハラのお披露目は、東京の「The House of Aston Martin Aoyama」に続くものだ。



ヴァルハラは2023年にUK本国で発売され、2024年には日本にも導入予定となっている。生産台数は最大999台とされており、日本での販売予定価格は1億200万円とのことである。

ユニオンジャックのボディカバーをアンヴェイルされるヴァルハラ。007映画「ノータイム・トゥ・ダイ」にも登場しており、実際に乗ることができるハイパーカーとして注目されている。

北欧神話における「戦士の楽園」を意味するネーミングが与えられたヴァルハラは、コンセプトモデルが2019年にデビューしている。最高出力750PS/7200rpmを発生するV型8気筒4.0リッターツインターボエンジンに加え、150kW/400Vを発揮する2基の電気モーターを備えたバッテリー・ハイブリッドシステムで補完され、つまり204PSのパワーを上乗せしているのだ。モーターはフロントとリアのアクスルにそれぞれ1基ずつ搭載されており、システム全体では950PSという最高出力を発揮する。ちなみにEVモードで走行する場合、バッテリー電力はフロント・アクスルにのみ供給され、それ以外のモードではフロントとリアアクスルにデバイスされる。EV専用モードで走行する場合の最高速度は130km/h。まったくのゼロエミッションでの航続距離は15kmとされている。また950PSのパワーすべてを解き放った場合の最高速度は350km/h。0~100km/h加速は2.5秒というから驚きだ。新しいカーボンファイバー構造がそのパフォーマンスを助けていることは言うまでもない。



このヴァルハラのコンセプト自体は、先行する同ブランドのハイパーカーValkyrie(ヴァルキリー)から受け継がれている部分も多い。またヴァルハラが特に注目されている理由のひとつには、レッドブル・レーシングが開発に参画している点だ。現在アストン マーティンチームに所属するセバスチャン・ベッテルもテストに関わったという話もあり、その意味において実にオーセンティックなスポーツカーという評価がすでに確立しつつある。

日本には何台が?!


すでにこのプロトタイプの写真はあらゆるところで露出されているが、実車を東京と神戸の二カ所で観ることのできた我々オクタン日本版スタッフは、その置かれたシチュエーションで異なる顔を見せてくれるヴァルハラに気付くことができた。青山のしっかりとした躯体建造物の中で眺めるヴァルハラは、とても穏やかでシックな出で立ちに映る。一方で特別に用意された、ここ六甲山サイレンスリゾートに設置された美しいテントにおいては、今にも走り出しそうな迫力がみなぎっていて神々しい。

レーザーで演出されたアストンマーティン ヴァルハラ。まだプロトタイプとはいえ造形デザインの美しさや突出したエアロダイナミクス性能は、この光が織りなすラインを観るだけでよく伝わってくる。

優れた機能に美しいデザインを融合させているところはアストンマーティンの真骨頂であるが、このヴァルハラが公道を走ることになれば、そのブランドイメージは新たな段階へと進んでいくことは間違いない。何台のヴァルハラが日本の地を踏むことになるのか、今から楽しみで仕方がない。


文:オクタン日本版編集部 写真:矢野晋作  Words:Octane Japan Photography:Shinsaku YANO

取材協力:六甲山サイレンスリゾート
兵庫県神戸市灘区六甲山町南六甲1034
TEL 0778-891-065

文:オクタン日本版編集部 写真:矢野晋作

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