キャロル・シェルビーが手掛けた「現代のコブラ」|コンセプトカー「デイジー」がオークションに登場!

Mecum Auctions

2003年8月にアメリカ・ペブルビーチにて「フォードとキャロル・シェルビーが協力して高性能車を開発している」ことが発表された。それがこの「現代のコブラ」として開発されたコンセプトカー「デイジー」だ。コンセプトカーといえども、生産の実現可能性を確立するために完全に機能するプロトタイプとして生産された、きわめてユニークな車両である。





デイジーは2003年12月までには発表の準備が整い、実際に2日間の走行テストもおこなわれた。2日間でデイジーは150マイル以上の距離を走行し、結果はシェルビーも満足のいくものだったという。その後、このシェルビーコブラコンセプトが、2004年にデトロイトで開催された北米国際自動車ショーで華々しく紹介されたことを記憶している方も多いだろう。

デイジーは2007年の生産を目標としていたが、迫り来る不況によりプログラムの承認が下りず、生産は見送られてしまった。そのため、この「最後のシェルビー」は、チャリティーオークションで販売されることとなる。デイジーはその後、あたらしいオーナーのもとで稼働状態に修復され、2018年にはアメリア・アイランド・コンクール・デレガンスやコンクール・デレガンス・オブ・アメリカなどのコンクールで展示された。2020年には、「ジェイ・レノのガレージ」で取り上げられたこともある。





今年8月にモントレーで開催されるメカム・オークションに、このデイジーが登場する。モントレーといえば、18年前にフォードとキャロル・シェルビーが発表会をおこなった場だ。誕生がアナウンスされた記念すべき地にデイジーが帰ってくるとは、なんとも粋な演出である。ちなみに推定価格は150万~200万ドル(1億6500万~2億2000万円)となっている。

Mecum Auctions
https://www.mecum.com/

オクタン日本版編集部

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