美と捉えるか否か?車のデザイン史に残る斬新なデザイン 3選

Photography:Max Serra




アルファロメオ・イグアナ
1969年11月のトリノ・モーターショーで発表されたイグアナ。車高は3台の中で最も高い105cmだ。イタルデザインのジウジアーロは、現実離れした見せ物というショーカーの概念を越えて、すぐにでも市販できる車を造り上げた。



1970年代のウェッジシェイプを採用した点はカラボと同じだが、ジウジアーロはスチールによる耐荷重構造を付け加え、元のレーシングシャシーの強度を高めた。それを外から分かる形で残し、デザインの一部としたのである。S字を描くベルトラインがその好例で、低いノーズとテールのラインを見事に強調している。イグアナもガラスエリアが広く、コクピットは降り注ぐ光に包まれる。

当初は105.33.750.35116のシャシーをベースに、2リッター バンク角90° V8エンジンが搭載しているが、今はモントリオールの2.6リッターエンジン、ティーポ564に換装されている。



一見、重そうな雰囲気をしているが車重は700kgで、ホイールベースは2350mm、全長4050mm、車幅1780mm、高さは1050mm。ただならぬ雰囲気を漂わせているが、実際のサイズ感は至ってコンパクトだ。

現在はイタリア・ミラノにあるアルファロメオミュージアムでカラボなどと並び展示されている。


オクタン編集部

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