夏と秋の間、美景美食の地へ AMANEMU × Porsche Panamera GTS Sports Tourismo



アマネムのゲストの9割以上が車による来訪だという。そのため連泊されるゲストの大半は近隣のドライブルートやアクティビティを積極的に楽しむ傾向にあるそうで、アマネムでも伊勢神宮への特別参拝やユネスコ世界遺産にも指定された熊野古道案内、現役海女さんの休憩所である海女小屋での食事体験など様々に地域と連携したアクティビティを紹介している。純粋にドライブや景色を楽しみたいというゲストには、海沿いの海岸道路を伝いながら今も昭和初期の漁港の名残を残す大王崎へと向かうルートと、観光道路として整備された海を見下ろしながら山間を鳥羽・二見エリアに抜けるルートなど、地元在住のスタッフだから知りうるルートを紹介してくれる。


 
午前中の雨はすっかり遠のき、晩夏の強い日差しが戻ってきている。コンシェルジュに伺うと近隣に海水浴場があり、そこは地区では唯一砂浜に車を乗り入れることができるという。アマネムからは車で20数分の場所だ。他にも志摩の独特の海岸を一望できる横山展望台、そこから地元ではよく知られたパールロードというワインディングも車好きには人気のルートだという。この様子は掲載写真のとおりだ。
 
ポルシェ・パナメーラGTSスポーツツーリスモで走った距離は1083kmになった。1泊2日としては十分走った方だろうと思うが、結論から言えば、この車を選択したことは間違いなかった。例えばこのスポーツツーリスモならではのリヤハッチの使い勝手は本当によかった。今回の撮影でフォトグラファーは大きなふたつのバッグと三脚の乗降を繰り返したが、ハッチの空きシロ、間口の広さともに、ストレスなく使用できた。走りに関しては高速道路ではノンターボエンジンによるゆったりとしたクルージング感が際立った。発表当初は少々気になった脚回りの硬さはまったく消え失せ、しなやかさが際立った。ステアリングやシートには嫌な微振動も一切なく、間接的な走行ストレスは皆無。運転支援システムはほぼすべての支援機能を搭載、加減速にブレーキなどはまったく問題ないものの、レーンキーピングアシスト機能だけはもう少しレーン中央をキープしてほしいと思った。ただ、この車にネガティブファクターを探すのは難しいかもしれない。


 
開業から4年が過ぎたアマネムはヴィラほか施設の充実を計りながら、地域との連携などによるアクティビティも充足しつつあるようだ。撮影に立ち会ってくれた副総支配人はそれでも「まだまだ植栽が細いですね、あと5年はかかります」と謙遜する。

ポルシェ・パナメーラGTSスポーツツーリスモはグランドツアラーとしての完成度の高さを思い知った。これは都内を縫うように走っていてもその真価は体感できない「走る」ための車だ。去る8月末にワールドプレミアされた改良新型モデルは、さらに魅力を増しているだろう。伊勢志摩の魅力も然り。文化も風土も時間をかけて育まれていくものだとするならば、そこに作られる場、そこを訪ねる道具もやはり、時間をかけて作り込まれていくものが相応しいことは間違いない。



ポルシェ・パナメーラ GTS スポーツツーリスモ
ボディサイズ:5050×1935×1420mm 重量:2080kg
駆動方式:フロントエンジン4輪駆動 変速機:8速PDK
エンジン:V型8気筒ツインターボ 排気量:3996cc
最高出力:460ps/ 6000 - 6500rpm 最大トルク:620Nm/1800-4500rpm
車両価格:1988万円(オプション装着参考:2846万円)
URL:https://www.porsche.com/japan/jp/


アマネム
〒517-0403 三重県志摩市浜島町迫子2165
TEL:0599 - 52 - 5000 FAX:0599 - 52 - 5001
MAIL:amanemu.res@aman.com
URL:https://www.aman.com/ja-jp/resorts/amanemu

文:前田陽一郎(本誌) 写真:高柳健 Words:Yoichiro MAEDA(Octane Japan ) Photography:Ken TAKAYANAGI

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