より軽く、よりパワフルになったマクラーレン765LTが日本初公開

Octane Japan

去る11月5日、マクラーレン「ロングテール(LT)」の最新作であるマクラーレン765LTが日本で初めてお披露目された。ロングテールは1990 年代にMcLaren F1 GTRで幕を開けた。以前、オクタンでもF1 GTRロングテールを1997年のル・マン24時間に参戦したときとまったく同じ状態にファクトリーでレストアする過程を紹介した。その記事をご覧になった方もいることだろう。

2015年からは公道走行適合モデルが投入されたロングテールだが、今回の765LTは公道とサーキット両方での性能が向上し、その物語の新たな章を開くものとなる。



特筆すべきなのは、徹底した軽量化が図られていることだ。LTの伝統である軽量化を受け継ぎ、重量はマクラーレン720Sクーペより80kg軽い1,339kg(DIN 車両重量)、乾燥重量は比較可能な仕様の最軽量のライバル車より50kg以上軽い、わずか1,229kgである。



これらはカーボン・ファイバー製のボディー・パネルおよびコンポーネントの積極的な採用、チタニウム製のエグゾースト・システム、Formula 1と同等のトランスミッション素材、より薄くなったガラスおよびモータースポーツ・スタイルのポリカーボネート製透明パネルの採用、パワートレインおよびシャシーの部品の最適化ならびに快適さと利便性のための装備の削除等を通じて成し遂げられた。軽量化のためにマシンのあらゆる部分が精査され、たとえばサスペンションの『ヘルパー』スプリングによって1.5kgの削減、ビスポークの軽量センタートンネルによって1.4kgの削減、オプションのカーボン・ファイバー製フェンダーにより、標準装備のパネルに比べて1.2kgの軽量化が可能になっている。



これにマクラーレン4.0リッターV8ツインターボ・エンジンが生み出す、765PSの最高出力と800Nmのトルク、軽快なインギア加速を発揮するために最適化されたトランスミッション・ギア、ならびに LT特有のサスペンション・スプリングとダンパーが組み合わされる。

徹底した軽量化により765LTの最軽量の乾燥重量でのパワー・ウェイト・レシオは、クラストップ・レベルの622PS/トンとなり、ライバルらに50PS/トン以上の差をつけている。

ドライバーとマシンとの一体感、サーキット指向の動的性能、軽量化、最適化されたエアロダイナミクスおよび増大したパワーといった特性がすべて強化されており、限られた人々だけのものというLTのコンセプトのもと、個別のナンバーが割り振られたわずか765台の車両のみが注文に応じて全世界で発売される。



今回の日本初公開の様子は、McLaren Automotive Japanの公式YouTubeチャンネルでも観ることができる。

歴代モデルの走行シーンや、日本でのアンベールの様子を動画でもお楽しみいただきたい。

McLaren 765LT
https://cars.mclaren.com/en/super-series/765lt

文:オクタン日本版編集部

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