ボディはオリジナルのシルバーではなく、1960年代中頃に塗り替えられたというブルーだが、使われることのなかったオリジナルのスペアタイヤがトランクに残っている。ガラスもオリジナルのままで、運転席のドアパネルにはギアが鉛筆で描いたスケッチすら残っている。オドメーターは読み取るのが難しいが、見たところによると1万5561キロメーターを刻んでいる。

ほぼ50年間に渡り、外で孤独を味わっていた018にレストアを施してあげる価値は充分にあるだろう。完全にもとの姿を取り戻すまでは、多大なる時間と労力を要するに違いないが、再び息を吹き返す時を楽しみに待ち続けたい。