久しぶりにメルセデスW111「フィンテール」の出番がやってきた|『Octane』UKスタッフの愛車日記

Octane UK

『Octane』UKスタッフによる愛車レポート。今回は、マッシモ・デルボが1967年 メルセデス・ベンツ230「フィンテール」を久しぶりに動かしたときのレポートをお届けする。



アンジェロ・デジョルジは古くからの友人だ。彼は長い間、ヴァレーゼのクラシック・カー・クラブ、VAMS(Varese Auto Moto Storiche)の会長を務めている。彼は決して止まることを知らないタイプで、一緒にいて楽しいことこの上ない。まるで永遠の活火山のような男だ。

今回彼が電話をかけてきたのは、ヴァレーゼで開催される新しいコンクール・デレガンスに関することだった。それはヴァレーゼの最も魅力的な車関連イベントのひとつだ。開催場所となるガソリンスタンドの歴史に特化したフィソーニ美術館は、見逃すことのできない貴重な場所で、その農家風の建築は会場として完璧でもある。コンクールのチーフ・ジャッジに任命されたことにより、私は長い間ガレージに眠っていたメルセデスのフィンテールと共に、久しぶりに少しドライブすることになった。

長い間エンジンをかけていなかったにもかかわらず、230は何の問題もなく始動した。燃料ポンプは電気式ではなく機械式なので、エンジンを回してから燃料がキャブレターに届くまで1~2分待ち、もう一度エンジンをかける必要がある。燃料がエンジンに行きわたるとすぐに走り出した。完璧だ。何という快感!

しばらく乗っていなかったフィンテール。

会場へのドライブもショーでの一日も完璧にこなしたうえに、主催者側の好意により、一般の駐車場ではなくイベント参加車と一緒に停めさせてもらった。フィンテールは多くの来場者たちに賞賛されたし、私も何枚か写真を撮ることができた。また、父親がメルセデスW111フィンテールを日常の足として使っていたという幼い頃の思い出を楽しげに話してくれた、素敵な女性にも出会えた。

筆者のマッシモがコンクールの審査員を行ったヴァレーゼのフィッソーニ美術館の芝生にて。

この週末で唯一残念だったのは、前日の洗車時に、リアウイングの外側に小さな傷を発見したことだ。どうしてそんなことになったのか見当もつかないが、ちょっとした傷なので、冬の間に磨けば消えるだろう。うまく消えますように。


文:Massimo Delbo

Massimo Delbo

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