手放したメルセデス・ベンツSLKが恋しくなって・・・|『Octane』UKスタッフの愛車日記

Octane UK

好評企画、『Octane』UKスタッフによる愛車レポート。今回は売却したメルセデス・ベンツSLKが懐かしくなり、後継車を購入したサンジャイがレポートする。



2010年から所有していた1999年のメルセデス・ベンツR170 SLKを最近売却した。このコーナーではレポートしていなかったが、とても希少なビビアナイト・グリーンというゴージャスな塗装だった。3000ポンドで売れたが、元は5500ポンドで買った車だった。所有期間は12年に及んでいるため、まずまずの額だろう。

しかし、手放してしまってから、ことあるごとに懐かしく思えるようになってしまった。売却の主な理由はULEZ(超低排出ゾーン)の費用だったことから、今度は後継のR171 SLKを探すことにした。この手の車は市場に少なくないが、確実な1台を見つけるのは容易ではない。最終的に、メルセデス・ベンツ・クラブの雑誌に他会員が出品していた、この赤色の車両を見つけることができた。走行距離は4万マイル、メルセデス・ベンツ社の全記録簿付きの2オーナー車で、ずっと車庫に保管されていた。これを、なんと6000ポンド以下で手に入れることができたのだ。



試乗のために立ち寄り、オーナーがガレージのドアを開けてくれたとき、私は自分の目を疑った。そのガレージの奥には、私たちが手放したばかりのものと同じ、ビビアナイト・グリーンのR170があったのだ! だが彼らはR170は保管し、新しい方のR171を売却することにしたのだという。オーナーは感傷的な理由から古い方をずっと所有しているが、大切にしているのは明らかに新しいR171だったようだ。そんな経緯をだどって私はこの赤いR171の3代目のオーナーになった。

それほどパワフルではないし、華やかでもないし、ストリートでの評判もあまり良くない。しかし、非常にお買い得だ。それに私はマクラーレンSLRが大好きで、この車もそれにちなんだものだ。もし資金に余裕があれば、SLK55を選ぶつもりだった。

R171はまた、ルーフをR170よりもはるかに素早く畳める点で非常に便利である。しかも、週末の遠出に十分なサイズのトランクスペースがある。ルーフを閉じた状態での静粛性も素晴らしい。この車は、条件的にフットマン・ジェームス社のクラシックカー保険に加入できる。なので、120ポンドほどの保険料を払えば、子供たちに乗らせることもできる。包括的な契約なので、うっかりULEZゾーンに入っても列に並ぶ必要はない。マイナス面は、年間の道路税がR170より多くかかり、365ポンドとなってしまう点だ。

エアスカーフというオプションの大ファンでない限り、以前のモデルと比べてすぐにわかる改良点はないが、より魅力的な車になったと本気で思う。オーナーによれば、完全亜鉛メッキのボディワークは、R170のように錆に悩まされることもない。また、リアのサブフレームの腐食は既知の問題だが、正規ディーラーで整備を受けた場合には、30年間のメーカーパーフォレーション保証の対象になるそうだ。

200Kエンジンはスムーズで、0-60mphは8秒以下、合計の燃費は32.2mpg(約11.4km/l)だ。15.5ガロンの巨大なタンクを搭載しているので、1回の給油で400マイルは走れるはずだ。試してみるのが楽しみだ。

サンジャイの愛車たち。左から1998年アストンマーティンDB7ヴォランテ、1981年BMW 323i Top Cabrio、そして今回購入した2007年メルセデス・ベンツSLK200。


文:Sanjay Seetanah

Sanjay Seetanah

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