自動車の歴史文化に貢献した人物を称える「FIVA Heritage Hall of Fame Award」に本田宗一郎氏が選出

FIVA

自動車の歴史および文化に於いて多大な影響を与えた人物に贈られる賞である『FIVA Heritage Hall of Fame Award』。これは、四輪及び二輪のヘリテージ文化を守るため、世界71カ国で活動しているFIVA(Federation Internationale Vehicules Anciens)が創設したものだ。

第二回目となる2022年度は世界で9名が受賞し、アジアの受賞者として本田技研工業株式会社の創業者である本田宗一郎氏が選ばれた。五つの大陸で成功を収め、製品の環境パフォーマンスを根本的に改善するためのハイテク プロジェクトに積極的に投資している企業、本田技研工業株式会社の創業者であることが受賞の理由である。そしてこのたび2023年2月16日に、本田宗一郎氏に対する贈呈式が富士モータースポーツミュージアムにて執り行われた。

Tiddo Bresters FIVA会長よりトロフィーを受け取る本田技研工業株式会社 創業者(受賞者代理)本田博俊氏。

FIVAは、1966年に設立されたクラッシックカーの保護、その文化の保存およびプロモーションを目的とした活動を行う非営利団体。世界71か国以上の国々で活動をしており、またおよそ400万人にも上るクラッシックカー愛好家たちを代表する団体でもある。またFIVAは、UNESCOにより歴史的車両およびそれに関する文化的機関として認められ、2017年よりUNESCOの協議資格を持つ団体だ。以来、世界各国で開催されるヘリテージカーイベントにFIVA並びにUNESCOが共同で後援をしている。

FIVAはそれぞれの国と地域を代表するANF(Autorité Nationale FIVA)という下部組織を設置しており、日本では、CCCJ(クラッシックカークラブオブジャパン)が1978年にFIVAに加盟し、ANFとして活動している。

FIVA Heritage Hall of Fame Awardの選考プロセスは、世界中のFIVAクラブメンバーにより推薦された候補者群から、トリノに拠点を持つ統括委員会によって選考されたのち、自動車文化に深い知識と見識を備え持つ外部有識者メンバーにより最終的に選ばれる。

Tiddo FIVA会長、岡崎由雄CCCJ(日本クラシックカークラブ)会長よりトロフィーと花の贈呈を受ける本田博俊氏。

なお、今回の受賞者は下記の9名となっている。

・Mr. Evert Louwman: オランダ出身、ローマン博物館館長
・Mrs. Shahrzad Paknyat-Hamedani:イラン出身、活動家
・Mr. Cesare Fiorio:イタリア出身、元レーシングチームマネージャー
・Mrs. Rosemary Smith:アイルランド出身、世界的トップレーサー
・Mr. Luis Spadafora:アルゼンチン出身、自動車博物館創設者
・Mr. Walter Rohrl :ドイツ出身、ラリードライバー
・Mrs. Elisabeth Junek (1900-1994):チェコ出身、レースドライバー
・Mr. Battista Pininfarina(1893-1966):イタリア出身、カロッツェリア・ピニンファニーナ創設者

オクタン日本版編集部

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