今年のロンドン・コンクールで最優秀賞を受賞した日本の名車とは?|150台のコレクターズカーが集結

London Concours

今年のロンドン・コンクールは、8,000人を超えるゲストと素晴らしい車に囲まれ、満員御礼の3日間を経て閉幕を迎えた。バンクの近くにある5エーカーの緑のオアシス、名誉砲兵中隊(Honourable Artillery Company)で開催されたこのイベントには、100年以上の歴史を持つ最高級の個人所有車両が集まった。

今年の最終日は、アマリ・ライフスタイルがドライバーズ・ユニオンと共同で開催した「スーパーカー・デー」が人気を博した。3日目には、スーパーカーのオーナーズクラブが、メンバーの愛車50台を持ち寄り、世界で最も希少な車100台と一緒にHACの芝生を飾った。展示された車は、ランボルギーニ・ディアブロSVからその後継のアヴェンタドールSV、マクラーレン675LTからフェラーリ360チャレンジストラダーレまでと、その種類は多岐にわたる。



8つのクラスで約100台の車が展示された。主なクラスは、「スピードの追求」、「グレート・マーク-メルセデス・ベンツ」、「日本の宝石」、「イタリアのスパイダー」だ。各クラスには、フェラーリ250GTカリフォルニアSWB、メルセデス・ベンツ300SLガルウィング、フェラーリF50など、希少価値の高い車が勢ぞろいしたが、「ベスト・オブ・ショー」に選ばれたのは1台のみだ。

ロンドン・コンクールの17人の審査員による審議の結果、1967年式トヨタ2000GTが、並み居る強豪の頂点に立ち、総合優勝に輝いた。わずか351台しか製造されなかった超希少車である2000GTは、圧倒的なルックスと強力な直6DOHC、そして数々のハイテク装備で、多くの人々の心を奪った。審査員たちは、この“ジャパニーズ・ジュエル”に魅了され、最も憧れるクラシックのひとつとして評価されたのだ。



また、ロンドン・コンクール会長が選ぶ「会長賞」には、最もスタイリッシュなフェラーリの一つであるフェラーリ250GTカリフォルニアSWBが選ばれた。この貴重なドロップトップは、太陽の光が降り注ぐHACの芝生に美しく映え、見る者すべてを虜にした。



他のショーでは、「スピードの追求」クラスでケーニグセグ・アゲーラS(V8ツインターボ)が、「グレート・マーケス」クラスでメルセデス・ベンツ300SLガルウィングの優雅な走りが優勝を飾った。また、50年代、60年代のアメリカンメタルを讃える「フィン&クローム」クラスでは、キャデラック・セダン・デ・ヴィルが優勝を果たした。





メインのコンクールクラス以外でも、思わず声を上げるような車がたくさん展示されていた。「コーチビルトとコンセプト」では、1996年のジョイスティック駆動のメルセデス・ベンツF200イマジネーション・コンセプトなどの素晴らしいワンオフカーが展示され、「ドゥカティへの賛歌」では、2014年の超高性能マシン、205bhp、155kgを誇る1199スーパーレジェーラなどの素晴らしい2輪マシンが披露された。

ロンドン・コンクールのディレクターであるアンドリュー・エヴァンスは、次のように述べている。「第6回を迎えたロンドン・コンクールは、3日目も大盛況のうちに幕を閉じ、来場者の皆様もお帰りになりました。スーパーカー・デーは、今回も大変な人気で、100台の希少価値のある個人所有の車両に加え、50台の最高級のスーパーカーが展示されました。華やかなイタリアン・スパイダーから、日本の宝石と称されるロードレーサーまで、今年のイベントにはあらゆる人が楽しめる何かがあった、そう多くのお客様からお聞きしました。ロンドン・コンクールを成功に導いてくれたパートナーの皆様に心から感謝いたします。9月にハンプトンコート宮殿で開催されるエレガンス・コンクール、そして2023年6月にHACで開催されるエレガンス・コンクールに、皆様をお迎えできることを楽しみにしています」



次回のロンドン・コンクールの日程は既に決定しており、2023年のロンドン・コンクールは、6月6日から8日まで開催される予定だ。

オクタン日本版編集部

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