伝統的なスタイルを踏襲した未来志向のアルファロメオ|新型SUV「トナーレ」がデビュー

Alfa Romeo

アルファロメオから、ニューモデル「トナーレ」が発表された。その姿を目にして、コンセプトカーをこれほどまでに忠実に再現したことに驚いた人も多いだろう。アルファロメオの伝統的なスタイル面の特徴を踏襲しながら、今後のアルファロメオ・モデルの基準となるデザイン言語を採用した未来志向のデザインである。

ジュリア GT の特徴となっているリヤからヘッドライトまで走る「GT ライン」は、そのワイドでエレガントなボリューム感とともに、8C コンペティツィオーネなどのアイコン・モデルを想起させ、フロントには「Trilobo」シグネチャーを採用。中央にはアルファロメオを象徴する「Scudetto」(盾)が装着されている。



SZ ザガートやプロテオ・コンセプトカーのスタイルを連想させる「3+3」ヘッドライトにはフルLEDアダプティブ・マトリックスを備える。3つのモジュールにはそれぞれに機能的な役割を持たせ、走行快適性も向上した。



テールライトも非常にユニークだ。フロントと同じデザイン要素を採用し、リヤが完全に包み込まれるサインカーブ形状が採用されている。





アルファロメオ独自スタイルである「テレフォンダイアル」デザインのアロイホイールにも、8C コンペティツィオーネへのトリビュートを感じ取れるなど、随所にアルファロメオのDNAが息づいているデザインだ。



最先端テクノロジーにも注目したい。トナーレは、世界で唯⼀NFT(非代替性トークン)テクノロジーを搭載している。アルファ ロメオは、車をNFTデジタル証明書とリンクさせた最初の⾃動⾞メーカーで、このテクノロジーは、「ブロックチェーン・カード」と呼ばれるコンセプトに基づいたものだ。これは、⾞両のライフサイクルの各段階で修正不能な機密情報を記録して活用される。ユーザーの同意が前提ではあるが、NFT に⾞両データを記録させておけば、その車が適切にメンテナンスを受けたことを⽰す証明書を発⾏することができるため、残存価値に好影響が期待できる。中古⾞市場におけるNFT証明書は、オーナーやディーラーに対するさらなる信頼性につながり、購入者にとっては、安⼼して⾞両を選択することが可能となる。

トナーレは、アルファロメオ独自の160hpを発生するハイブリッドGTV(可変ジオメトリーターボ)エンジンを搭載してデビューする。可変ジオメトリー・ターボチャージャーに7 速アルファロメオTCTデュアルクラッチ・トランスミッション、48Vの主電源システム、15kW/55Nmを発生する「P2」電気モーターを組み合わせることにより、1.5リッター・ガソリンエンジンを停止した状態でもEV走⾏が可能となる。低速時、駐⾞、クルージング時にはピュア電動モードによる⾛⾏を可能だ。エントリーモデルとして同じ7速アルファロメオTCTデュアルクラッチ・トランスミッション、48V「P2」モーターを搭載した、130hpのハイブリッド・バージョンも用意される。

トップパフォーマンス・モデルとして、275hpを発生するエクスクルーシブなプラグイン・ハイブリッドQ4がラインナップされる。0〜100km/h加速は6.2秒で、電動モードでの⾛⾏可能距離は、市街地サイクルで最⻑80km(複合サイクルでは 60km以上)となり、セグメントにおけるクラス最高値を実現している。

また、1.6 リッターで最⾼出⼒130hpと最大トルク320Nmを発生するディーゼルエンジンと6速アルファロメオTCTデュアルクラッチ・トランスミッション、前輪駆動システムを組み合わせたバージョンも発売当初からラインナップされる。



イタリアでは、トナーレの発売記念エディション「EDIZIONE SPECIALE」の注文受付が専用ウェブサイトで2022年4月にスタートするという。全長4.53m、全幅1.84m、全高1.6mというコンパクトでスタイリッシュなSUVとして、都会的でアクティブな若いユーザーからも高評価を得ることは間違いないだろう。

オクタン日本版編集部

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