グランプリマシンの祭典!モナコ・グランプリ・ヒストリックの圧倒的な迫力

Photography:Tomonari SAKURAI

フランスは5月11日に外出禁止令が部分的に解除になった。自宅から100km圏内の移動に外出証明書の携帯が必要なくなった。とはいえ、これは収束による解除ではなく経済的にこれ以上は厳しいと判断し、ウィルスと共に生きていくという苦渋の判断だ。解除した現在でも200〜300人が毎日コロナウィルスによって命を落としているのだ。まだまだイベントが出来るような状況ではない。

ということで、またまたちょうどこの時期のイベントを振り返ってみる。2年前のこの時期に訪れたのはモナコ。そう、モナコ・グランプリ・ヒストリックである。モナコグランプリと同じコースをヒストリックマシンがレースをするイベントだ。ル・マン クラシックに対してこちらグランプリマシンの祭典である。


2005〜2007年ル・マンでアウディのステアリングを握ったマルコ・ヴェルナーがドライブするフェラーリ312B。

初めて開催されたのは1929年。今では戦前のグランプリカーから1980年までのマシンが争っている。レースの間には歴代のグランプリ・パイロットによる走行もある。ミカ・ハッキネンを先頭にエディ・アーバイン、リカルド・パトレーゼ、ティエリー・ブーツェン達が再びモナコの市街地コースを決行本気で走り抜ける。

2018年の開催ではポルシェ70周年を記念してジャッキー・イクスがポルシェ936をドライブ。また、50周年という事でランボルギーニは50年前と同様にマルツァルをモナコ大公アルベール2世公がステアリングを握った。50年前はレーニエ3世公運転しグレース王妃が同乗した。アルベール2世公はそのご子息にあたる。


ジャッキー・イクスがパレードランの準備をする。


50年の時を経て再びモナコを走るマルツァル。

イベントのカテゴリーではグランプリカーだけでなく、1952-57年のスポーツカーによるレースも組み込まれ華を添えた。
 
開催されるのは市街地の一般道を使用したクローズドサーキット。決して広いとは言えない道がそのままサーキットに変わっている。レース中、我々フォトグラファーなどはその歩道から撮影できるのでコースをぐるっと歩いて行くのだ。戦前のレースあたりではそれほど警戒しなくても良いのだがウィングが付く1966年以降のレースになるとガードレールで区切られているもののちょっと乗り出して撮影なんかすると車との距離は時によって1m以下になることもあり迫力を通り越して命の危険を感じるほど。これがモナコグランプリなのだ!などと勝手に解釈した。


トンネルに向かうマセラティ300S。


この景色と迫力のモナコ。本来なら最新ニュースをお届けできるところだったが、今年はキャンセルとなり次回2022年までお預けとなってしまった。2年後の開催は今回の分も盛大なものになることを願うしかない。

写真&文:櫻井朋成 Photography&words: Tomonari SAKURAI

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