正式な発売からちょうど50年。日本が誇る、最も美しい自動車が生まれてもう半世紀が過ぎようとしている。今見ても、十分に通用するスタイリング。現代のクルマと比べると、かなり小さい。小さいがゆえに、このデザインの成立は奇跡だったとさえ思う。個人的には、リアフェンダーからエンドまでの、ちょっと甲羅のように見えるあたりが大好きだ。
トヨタ2000GT。生誕50周年を記念するイベントが日本各地で開催されているが、先だって、生まれ故郷ともいうべきヤマハの袋井テストコースで開催された「トヨタ2000GTオーナーズクラブ・ジャパン」主催の50周年記念イベントが、そのハイライトであったことは間違いない。総勢およそ30台。生産台数のほぼ一割が集結した。
なかでも参加者たちの注目を浴び続けた1台があった。シェルビーが造ったレーシング2000GTだ。
アメリカのSCCAレースCクラスに出場するべく、アメリカの名門シェルビーがレース用に改造したもので、当時、日本から三台の2000GT(シャシー#10001、#10005、#10006)が送られた。205馬力/7200回転仕様にまでチューンナップされている。このうち#10006は日本へ里帰り。スピードレコード記録車のレプリカとなって、現在、トヨタ博物館に所蔵されている。残りの二台は、現在、いずれもアメリカの個人コレクター所有だ。ゼッケン33番の#10005は、当時、シリーズポイントでクラス3位となった由緒ある個体で、今回、アメリカ人コレクターが50周年イベントに参加するべく、わざわざ空輸で持ち込んだ。
このゼッケン33番(#10005)は、6月25日(日)まで、愛知県にあるトヨタ博物館の本館エントランスに展示される予定だ。詳しくはトヨタ博物館公式フェイスブックページをご確認いただきたい。
原文:西川 淳 再編集:オクタン日本版編集部
2024.08.16
連載:アナログ時代のクルマたち|Vol.33 ポルシェ906
日本のレース史における創世期において、もっとも大きな影響を与えた車がポルシェであることに異論はないと思う。第2回日本グランプリにおいて、スカイラインGTと死闘を演じたマシンがポルシェ904。このマシン ...
2024.08.11
「あやうく本当の姿を見逃すところだった」|ジェントルマンのためのスーパ ...
大胆にもマセラティは、ミドマウントエンジンカーのヒーローたちが待ち構えるマーケットに、洗練されたボーラを投入した。テスターのリチャード・ヘーゼルタインは、マセラティ・ボーラを“宝石のような ...
2024.08.09
20年以上もの間、日本に「新車」状態で存在していた !? 波乱万丈なイ ...
以前、octane.jpでとり上げたことがあるイズデラ・インペラター108iは、1984年から1993年にかけて30台しか生産されなかった車両である。そんな車がアメリカ・カリフォルニア州を代表する車の ...
2024.08.30
ひと枠10万円で憧れのスーパーカー、ランボルギーニ・ミウラやカウンタッ ...
アート作品を共同保有する日本初(※1)のプラットフォームビジネスを始めた「AND ART」(サービス名 AND ART)が、会社名を「AND OWNERS」(同 & ONWERS)へ変更すると同時に、 ...
2024.08.19
英国からマツダMX-5へ愛を込めて… |4世代のロードスターでイギリス ...
車好きの9割が、何かしらMX-5(マツダロードスターの海外での販売名称)にまつわる話を持っていると言っても過言ではないだろう。レストアにまつわる愛と錆の物語、夏のロードトリップの思い出、または初めての ...
2024.08.01
大成功を収めた鍵はグラスファイバー製の超軽量ボディ|美しき野獣、ポルシ ...
カレラGTSは、ポルシェがスポーツカーレースに復帰する足がかりと作ったと同時に、その後の数十年におよぶモータースポーツ活動の道しるべとなったモデルである。その戦闘力の高さと美しい姿態について、マシュー ...
2024.08.01
古い緑色のアルファロメオ・スパイダーがやってきた|『Octane』UK ...
『Octane』UKスタッフによる愛車レポート。今回は、エヴァンが1974年アルファロメオ・スパイダーを手に入れた話をお届けする。どんなことも、噂話から始まるものだ。ロサンゼルスのメカニックのベニーが ...