世界中でヤングタイマーブームが巻き起こり中？！日本車も人気を集める

Octane Japan 編集部 ｜ 2019.05.28

octane UK

3月初めのアメリアアイランド・コンクールでは3社がオークションを開催した。戦前のモデルに注目が集まる中、最も興味深い結果を残したのがRMサザビーズの＂ヤングタイマー・コレクション＂ だ。その好例が1994 年トヨタ・スープラ・ツインターボ・タルガで、17万3600ドル（約1909万円）の高値を付けた。

コンクールの公式パートナーを務めたRMサザビーズは、落札率81％で総売上3810万ドルと、3社で最大規模だった。＂ヤングタイマー・コレクション＂ のハイライトは、ワイドボディのメルセデス・ベンツ560SEC AMG 6.0の17万9200ドル（約1971万円）と、1994年BMW850CSiの18万4800ドル（約2033万円）だ。全体の最高値となったのは1965年フェラーリ275GTBで、220万5000ドル（約2億4255万円）だった。コルシカ・コーチワークス製ボディの1937年ブガッティ・タイプ57SCツアラーには、それを上回る500万ドルの入札があったものの、流札に終わった。
　
2社目がグッディング＆カンパニーで、総売上2200万ドル、落札率88％。最高値は1930年パッカード734の176万5000ドル（約1億9415万円）だった。一方2番手は最新モデルで、2015年ポルシェ918スパイダー・ヴァイザッハの149万ドル（1億6390万円）だ。この車は近年のコレクタブル・ポルシェを集めたヤン・クム・コレクションの一部だった。964RSから911Rまでが最低落札価格の設定なしで出品され、ほとんどは推定を下回る金額で落札された。ほかに1961年OSCA 1600GTが48万9000ドル（約5379万円）でモデルの最高値を更新している。
　
3社目のボナムスでは戦前のモデルが大成功を収めた。総売上は1560万ドル、落札率は86％。最高値は、1930年キャデラック・シリーズ452 V16フリートウッド・ロードスターの118万7500ドル（約1億3062万円）だ。特筆すべきがドン・C・ボルトン・コレクションで、極めて質の高い戦前の車が数多く出品された。もうひとつのハイライトが、1969年にヨッヘン・リントとジャッキー・イクスがドライブしたF1マシン、ブラバム・コスワースBT26/26A。素晴らしい状態で出品され、110万5000ドル（1億2155万円）で落札された。
　
イギリスでは、3月2日にアスコット競馬場でヒストリクス・アット・ブルックランズがオークションを開催。79％が落札され、総売上は300万ポンド強だった。伝統的な英国クラシックに人気が集まり、1956年ベントレー・コンチネンタル・パークウォード・クーペの14万7840ポンド（約2055万円）が最高値だった。バーンファインドのファセル・ヴェガ・ファセルⅡにも入札が集まり、14万1000ポンド（約1960万円）で落札された。
　
シルバーストン・オークションズは、2月23～24日にレースレトロで落札率69％、総売上280万ポンドを達成した。ハイライトはポルシェ356Aスピードスターの29万2500ポンド（約4065万円）。また、VWゴルフMk1. GTIは推定を上回る2万7225ポンドの高値を付けた。
　
ナショナル・モーターサイクル・ミュージアムでは、3月2日にH&Hがオークションを開催。名ライダーのF. P＂. ジェントルマン＂ディクソンが所有したブラフ・シューペリアSS100が42万5500ポンド（約5914万円）で落札され、それまでの最高値を10万ポンド以上も更新した。

編集翻訳：伊東和彦（Mobi-curators Labo. ）　Transcreation：Kazuhiko ITO (Mobi-curators　Labo.)　原文翻訳：木下 恵　Translation：Megumi KINOSHITA

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