毎年8月に米国カリフォルニア州モントレーで開催される「モントレー・カーウィーク」。今年は8月14日から20日にかけて、大小さまざまなモータリングイベントが、モントレーのいたるところで開催される。
いちばん格式高いイベントは有名なコンクール「ペブルビーチ・コンクールデレガンス」であるが、連日開催されるオークションからも目が離せない。
8月18日と19日の二日間に渡って開催されるRM Sotheby’sオークションのロット(出品車)リストが、次第に充実してきた。今回はその中から、特に注目すべき5台をご紹介しよう。
1953 Abarth 1100 Sport by Ghia
1953年アバルト1100スポーツ
イタリアのカロッツェリア・ギアが1953年に製作した、アバルトのショーカー。レース用シャシーのアバルト205をベースとして作られたこのワンオフは、1954年のニューヨーク・ショーに展示されたヒストリーも保有。2015年のペブルビーチ・コンクールデレガンスにも展示された。
http://www.rmsothebys.com/mo17/monterey/lots/1953-abarth-1100-sport-by-ghia/1702551
1950 Ferrari 212 Export "Uovo" by Fontana
1950年フェラーリ212エクスポート"ウォーヴォ"
ウォーヴォ(卵)の愛称で知られる、ユニークなスタイルを持つワンオフ。詳しくはこちらの記事をご確認いただきたい。
http://www.rmsothebys.com/mo17/monterey/lots/1950-ferrari-166-mm-212-export-uovo-by-fontana/1701933
1971 Ferrari 365 GTB/4 Daytona "Harrah Hot Rod"
1971年フェラーリ365 GTB/4 デイトナ
米国の有名なコレクター、ビル・ハラーが製作した、フェラーリ365 GTB/4 デイトナのホットロッド。エンジンはパワーアップされ386馬力の最高出力を発生。太いリアタイヤに注目だ。
http://www.rmsothebys.com/mo17/monterey/lots/1971-ferrari-365-gtb-4-daytona-harrah-hot-rod/1702886
1938 Avion Voisin C28 Cabriolet
1938年ヴォワザンC28カブリオレ
元航空エンジニアの鬼才ガブリエル・ヴォワザンが手がけた車。ボディは別のカロッセリー、Saliotによるものを架装している。流線型を基調としたクリーンなスタイルはジャガーXK120にも似ているが、注目すべきはこの車の年式である。XK120のデビューは1948年だから、10年も先取りしていることになる。
http://www.rmsothebys.com/mo17/monterey/lots/1938-avion-voisin-c28-cabriolet/1702913
1965 Peel Trident
1965年ピール・トライデント
ピールは、世界最小の量産自動車としてギネスブックにも載っている「P50」で知られる英国の自動車メーカー。トライデントはP50につづいて世に送り出されたバブルカーで、泡のようなキャノピーが特徴。ボディはP50よりもわずかに大きく、2人乗りのパッケージとなっている。生産台数は80台と少なく、コレクターズアイテムとなっている。
http://www.rmsothebys.com/mo17/monterey/lots/1965-peel-trident/1702865
オークションの開催は、まだ2ヶ月以上も先。ロットリストもようやく更新され始めたところで、エスティメイトなどの詳細もまだ明らかにされていない車がほとんどである。とはいえ、まだまだ注目すべき車は沢山あるので、気になる方は定期的にRM Sotheby’s公式ページのロットリストをご覧になってみてはいかがだろうか。
2024.09.09
スーパーカー世代にはたまらない!ペブルビーチに集った「ウェッジシェイプ ...
今年のモントレーカーウィークで最も印象的だった出来事は、スーパーカーブーマーの世代がその昔の若い頃フツウに憧れていた同世代のモデルが至る所で脚光を浴びていたことだった。具体的には70年代以降、80年代 ...
2024.09.02
フランスのクラシックカー雑誌『Gazoline』が主催するミーティング ...
フランスにも多くのカー雑誌がある。クラシックカーを中心に扱う雑誌の一つに『Gazoline』(ガソリン)がある。フランスに移住する前、まだフランスと行き来していた20年以上前に、この『Gazoline ...
2024.08.30
連載:アナログ時代のクルマたち|Vol.34 ペガソZ102 クプラ
ペガソというスペインの自動車ブランドを知るにあたっては、多少なりともスペインの歴史を知る必要があるだろう。第2次世界大戦開戦の直前までスペインは内戦状態にあった。結果は反乱軍の勝利となり、権威主義政権 ...
2024.08.16
連載:アナログ時代のクルマたち|Vol.33 ポルシェ906
日本のレース史における創世期において、もっとも大きな影響を与えた車がポルシェであることに異論はないと思う。第2回日本グランプリにおいて、スカイラインGTと死闘を演じたマシンがポルシェ904。このマシン ...
2024.08.11
「あやうく本当の姿を見逃すところだった」|ジェントルマンのためのスーパ ...
大胆にもマセラティは、ミドマウントエンジンカーのヒーローたちが待ち構えるマーケットに、洗練されたボーラを投入した。テスターのリチャード・ヘーゼルタインは、マセラティ・ボーラを“宝石のような ...
2024.08.09
20年以上もの間、日本に「新車」状態で存在していた !? 波乱万丈なイ ...
以前、octane.jpでとり上げたことがあるイズデラ・インペラター108iは、1984年から1993年にかけて30台しか生産されなかった車両である。そんな車がアメリカ・カリフォルニア州を代表する車の ...
2024.08.30
ひと枠10万円で憧れのスーパーカー、ランボルギーニ・ミウラやカウンタッ ...
アート作品を共同保有する日本初(※1)のプラットフォームビジネスを始めた「AND ART」(サービス名 AND ART)が、会社名を「AND OWNERS」(同 & ONWERS)へ変更すると同時に、 ...