丸みを帯びたユニークなスタイルを持つワンオフ、フェラーリ212エクスポート"ウォーヴォ"が、8月に米国カリフォルニア州モントレーで開催されるRMサザビーズのオークションに出品される。
愛称のウォーヴォ(Uovo)とはイタリア語で卵のこと。カロッツェリア・フォンターナが手がけたこの特徴的なボディは最初から架装されていたわけではなく、もともとこの車両、166 MM シャシーNo.024MBは、1950年にトゥーリング製のバルケッタとして作られ、レーシングドライバーのジャンニーニ・マルゾットとともに幾つかのレースに出場した。
1950年のタルガ・フローリオとミッレミリアに出場したが、タルガ・フローリオではクラッチが故障。ミッレミリアでは大事故によりリタイアとなる。
マルゾットはフォンターナに新しいボディの制作を依頼。エアロダイナミクスを追求した結果として、このような特徴的なクーペ・ボディが生まれた。
024MBは1951年のミッレミリアに出場したほか、1952年まで数々のレースで活躍した。
その後024MBはパワートレインを212エクスポートのエンジンに換装し、アメリカへ渡った。1986年にイタリアのエンスージアストによって購入され、その後はあまり一般大衆の目に触れることは無かった。
今のところ、この車のエスティメイトは公表されていない。だが、世界に1台しかないユニークなフェラーリに、世界中の愛好家が注目していることは間違いないだろう。詳細はRM Sotheby’sの公式ページをご確認いただきたい。
Photo ©RM Sotheby’s
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