2018年、RM Sotheby’sの米国モントレ―で開催されたオークションに出展された1台が史上最高価格で落札された。その価格は$48,405,000(約53億2455万円)。そしてその1台の正体とは、1962年製 フェラーリ 250GTOである。
シャシーナンバー「3413GT」を持つこの250GTOは、39台製造されたなかで3番目に誕生したもの。1962年のタルガ・フローリオでは米国人レーシング・ドライバーのフィル・ヒルがテストカーとしてハンドルを握った。最初のオーナーは、フェラーリのプライベーターであるエドアルド・ルアルディ・ガバルディ氏であり、このGTOで計10戦のレースに出場し、9回の優勝を果たした。1位獲得を逃した時は2位でフィニッシュしている。
その後、ジュエリーブランド ブルガリのジャンニ・ブルガリ氏の手に渡った。1963年から1964年の間で参戦した計20のレースで一度もクラッシュなし、リタイアさえしたことはなかったのだ。そして、この1台で驚くべきことはこれほどのレースに参戦し、栄光ある成績を残してきたにも関わらず、エンジンやギアボックスは一度も交換されなかったことである。真っ赤なボディは、1964年にカロッツェリア・スカリエッティによってシリーズII仕様に取り換えられている。
2000年には700万ドル(約7億7000万円)で落札されており、この圧倒的な価格高騰具合からクラシックカー文化の盛り上がりを垣間見ることもできる出来事である。
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