8月18日から19日にかけて、米国カリフォルニア州モントレーで開催されるRM Sotheby’sオークションに、スペインが生んだ"自動車の宝石"「ペガソ・ティーポ Z-102」が出品される。

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スペインにかつて存在した自動車メーカー「ペガソ」をご存知だろうか。1946年に創業した同社は、もともとは戦前の名門自動車会社「イスパノ・スイザ」の生産拠点を継承してトラックを生産していた「エナサ」を前身とするスポーツカー・ブランドだ。ブランドを立ち上げたのは、もとアルファロメオの設計家でバルセロナ出身のウィルフレード・リカルド。ペガソが生み出した車は、ミッレミリアを始めとした国際レースでも通用する先進的な機構を備えた高性能スポーツカーだったが、価格も超高額であったがゆえに、生産台数は全部で84台と、ごく少数に留まった。

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そんなペガソは現在、その希少性と美しいデザインから"自動車の宝石"と呼ばれ、クラシックカー・コレクターの間では極めて人気の高いモデルとなっている。

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今回出品された車両は1954年に生産された Z-102。同モデルには複数のボディ・バリエーションが存在しているが、このベルリネッタはフランスのコーチビルダー「ソーチック」が手がけたボディを架装した車だ。

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抑揚のあるフェンダーと、低く抑えられたルーフラインが描き出す、躍動感のあるデザイン。

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極力オリジナルの部品を使用することに徹したレストアも高く評価され、ペブルビーチ・コンクールデレガンスをはじめとした、複数の格式高いコンクールでの受賞歴もある。

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RM Sotheby’sが算出したエスティメイトは72万5000ドルから90万ドル。日本円に換算すると約8000万円から1億円といったところだ。詳しくはRM Sotheby’s公式ページをご確認いただきたい。

1954 Pegaso Z-102 Berlinetta Series II by Saoutchik
http://www.rmsothebys.com/mo17/monterey/lots/1954-pegaso-z-102-berlinetta-series-ii-by-saoutchik/1704626

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