フェラーリ・オーナーズクラブ・ジャパンがターンパイク貸し切り走行会を開催!

Daisuke HIRAI, Ferrari Owners' Club Japan

11月16日、フェラーリ・オーナーズクラブ・ジャパン(以下FOCJ)は箱根ターンパイク(正式名:アネスト岩田ターンパイク箱根)にて、貸し切り走行会を行った。



イタリアのフェラーリ本社が公認するフェラーリ・オーナーズクラブは世界各国にあり、FOCJもそのひとつに数えられる。FOCJはフェラーリ・オーナーの間ではお馴染みの『フェラーリ・ブランチ』に代表される多くのミーティング、イベントを開催しているが、今回の走行会は初の試みだ。



さすがに1クラブでの箱根ターンパイク貸し切りはハードルが高かったが、オフィシャル フェラーリ ディーラーであるコーンズ 芝が午前中にフェラーリ296GTBの試乗会を行い、午後からのFOCJ走行会開催をバックアップする形で実現した。



当日の流れをご紹介しよう。まずは昼前に箱根ターンパイクの麓側、小田原料金所に集合。料金所の先で隊列を組み、ドローンも使用した集合写真を撮影。その後、隊列を組んだままのパレードランで、頂上のスカイラウンジへと向かった。ラウンジではドライバーズミーティングが行われ、早速走行開始となる。



最大枠が32台となるこの日は、8台ずつ4グループに分かれて、4台のフェラーリ296GTBが2台ずつ先導。それぞれスカイラウンジを出発して、小田原料金所まで駆け下りてUターン。また頂上まで昇っていく形だった。これを2本行うスケジュールだ。



先導車は細川慎弥選手、冨林勇佑選手、中山友貴選手、眞田拓海選手(写真)というプロドライバーがドライブ。貸し切りのためセンターラインを気にすることなく、2車線を目いっぱい使用したライン取りで走行し、参加者はそれをトレースしていくわけだが、参加者のペースを見ながら先導車が速度を調整するため、それぞれのペースで走行をすることができた。



FOCJの川崎徳来会長はドライバーズミーティングで、とにかく安全第一であることを強調しながら、「やっと念願のターンパイク走行会を開催することができました。FOCJの歴史の中で、3度目というのは史上初です」とコメント。そう、実は当初6月に開催予定も荒天で延期になり、2度目の9月も同じく荒天で延期……と2度の延期を繰り返していたのだ。



1本目の走行後、川崎会長に印象をお聞きすると「ターンパイクの全面を使って走れるのは最高ですね! 人生で初めて反対車線を走っていて、本当にいいのかなと(笑)」と、喜びを隠せない様子。先導のインストラクターが顔見知りの選手だったので、川崎会長のドライビングスキルを理解してペース配分をしてくれたのも好印象に繋がったようだ。さらに会長として、今後についてもコメントいただいた。



「フェラーリは乗ることをテーマとしている車です。スポーツ走行やツーリングはカークラブの原点なので、今後もこうした集まれるイベントができればと思います」



フェラーリのようなハイパフォーマンスモデルの本領を発揮できる場となると、やはりサーキットくらいしかなく、参加者にとっては貴重な体験になった様子。もちろん安全を最大限確保するのが前提となるが、今回のような形式は今後新たな選択肢となりそうだ。



文:平井大介 写真:平井大介、フェラーリ・オーナーズクラブ・ジャパン
Words: Daisuke HIRAI Photography: Daisuke HIRAI, Ferrari Owners' Club Japan

平井大介

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