日産が英国デザインセンターの20周年を記念した、EVコンセプトカー「コンセプト20-23」を発表

Octane Japan 編集部｜ 2023.09.28

Nissan

この度、イギリスロンドンにあるデザインセンターが創立20周年を迎えたことを記念し、日産デザインヨーロッパ（NDE）にてデザインされた新たなコンセプトカー「コンセプト20-23」が発表された。

この新たなコンセプトカーは、日産デザインヨーロッパのデザインセンターから望むグランドユニオン運河のパディントン流域のボートにてお披露目され、日産自動車の社長兼CEO内田誠氏も会場に登場した。なお、本コンセプトカーの名前については、NDEのロンドンでの「20年」の歴史と、同社の伝統的なナンバー「23（ニッサン）」、そして「2023年」であることになぞらえて名づけられたという。

今回のコンセプトカー「コンセプト20-23」のデザインは、日産デザインヨーロッパの若手メンバーチームが担当しており、「ロンドンで運転したいと思うようなクルマをデザインする」というシンプルな指示のもと、それ以外の制約なしに自由にデザインが行われた。Be-1、パオ、フィガロ、エスカルゴといった日産のパイクカーの伝統を受け継ぎながらも、現代らしいトーンを組み合わせたデザインとなっており、オンラインレースの世界と日産のフォーミュラEの世界観、双方からインスパイアを受けたモデルとなっている。

3ドアのハッチバックスタイルを採用。車体のフロントとリアに大きな空力特性を備えており、フロントスポイラーにより空気の流れは車体前方から、ブレーキを冷却するための開口部を通って、前輪後方の通気口から排出されるようになっている。

車の先端からボンネットの上端までなだらかに角度が上がっており、すっきりとしたフロントに。ヘッドライトは細い上下の半円形のデザインで、LEDによるシャープなビームが強調される。ウィンカーにも半円形のLEDユニットの一部が組み込まれている。

サイドから見ると、ロープロファイルタイヤを履いた大径ホイールを覆うように延びるホイールアーチが、この車の力強さをもたらしている。ホイールアーチ上部には、ホイールハウス内の空気抵抗となる圧力を低減するための通気ルーバーが設けられている。また、ホイールアーチの湾曲がドア下部まで続き、前輪後方の通気口の縁取りと交差するデザインになっている。また、後方タイヤのホイールアーチにも角度がついたスリットがあり、リアブレーキを冷却する空気の流れを作り出している。

グレーの塗装は質感のある仕上がりとなっており、1枚の金属から切り出されたような印象に。サイドの後部から4分の3は「23(ニッサン)」のナンバーがプリントされている。

ちなみに、コンセプト20-23はエクステリアのみを表現するモデルであるが、エクステリアの極めてスポーティな特徴を反映したインテリアもデザインされている。また、2つのスクリーンには最小限の情報が表示される仕組みとなっており、これは、日産のフォーミュラE参戦車両や、オンラインレーシングシミュレーターのセットアップにインスパイアされたものである。

オクタン日本版編集部

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