フォードマスタングの「謎の異音」が解消した・・・かもしれない

Mark Dixon

『Octane』UK版スタッフの愛車日記「Octane Cars」。1966年フォードマスタングの「謎の鳴き声」に頭を抱えていたマーク・ディクソンだが、一筋の光明を見つけたようだ。



マスタングのフロントショックアブソーバーを交換してみたら、昨年から悩まされ続けていた、サスペンションから聞こえる謎の鳴き声(軋み音)が直ったのだ。

とはいえ、実は今でも私は、オペラのアンコールのように、この大柄なレディが声を発するのではないかと気にしている。今年の初めに、アートエディターのロブ・へフロンとマスタングでフランスに行ったときのことだ。 ル・シャトルを降りてフランス側のタラップを上る時までは、例の鳴き声は聞こえなかった。翌朝にフロントをジャッキアップして(下の写真)、交代で鳴き声の原因を探ってみたのだが、結局分からなかった。この旅に支障が出たわけではなかったが、ずっとイライラしていたことは間違いない。

フランスで鳴き声の原因を調査したときの証拠写真。

フロントサスペンションのブッシュをほとんど交換し、先日新たな”パーチ”を取り付けた。それは、コイルスプリング用のロアウィッシュボーンの上の可動式の土台のことだ。消去法によって原因と思われるものは少なくなってきたが、ダンパーはまだ疑わしかった。少しおかしいと思ったのは、左カーブの際に鳴き声が一時的に消えたことだ。ショックアブソーバーが原因だとは到底思えなかった。



それにしても、マスタングを所有していて嬉しいのは、様々なパーツが簡単に手に入ることだ。いつものように、「マスタング・マニアック」が親切に対応してくれた。スタンダードなフロントショック一式を注文したところ、翌日にもう届いた。総費用は、送料を入れても123ポンドだった。



このショックは、ネバダ州にある典型的なアメリカのメーカー、スコット・ドレイク社のものであったが、中国製だったことや、トップマウントに溶接されたピストンに少し煤が残っていたことには、がっかりしたのは事実だ。でも、ショックが原因で鳴き声が出ているのかどうかくらいは、分かるだろうと思ったのだ。



LAにいるのかと錯覚するほどの陽気な夕方に取り付けを行った。今のところ、私は非常に満足している。乗り心地は少し硬めで良くなったうえに、とにかくあの鳴き声が聞こえないのだ。特上のエッソ・シュプリームでタンクを一杯にし、様々な場所に出かけたが、静かなこと極まりない。…少なくとも今のところは。


文・写真:Mark Dixon まとめ:オクタン日本版編集部

オクタン日本版編集部

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