レトロフューチャー感がたまらない!古き良きアメリカン、クライスラー・ギアが3台もオークションに

Bonhams

2023年1月に開催されるスコッツデール・オークションで、最も注目すべき3台とも言えよう。名門ラムズヘッド・コレクションが提供するミッドセンチュリー期のクライスラーギアのアメリカントリオが、 新年のボナムスオークションを彩る。



この華やかなトリオの先頭を走るのは、その年のトリノとニューヨークのモーターショーに出展され、最近では権威あるペブルビーチ・コンクール・デレガンスでクラス賞を受賞した1957年式クライスラー ギア スーパーダート400のコンセプトカーだ。この非常に印象的かつ未来的なワンオフモデルは、クライスラーのパワフルな400hpヘミV8エンジンを搭載し、将来の自動車デザインの姿を表現した。



オリジナルで保存状態も良いこの車は、3人のオーナーのもとを渡り歩き、約79,000kmほど走行距離を重ねている。低走行とはいえないものの、推定落札価格は約1億1000万円から1億4000万円となっている。



ニューヨークオートショーに展示され、後にペブルビーチ・コンクール・デレガンスにも出展されたこの車は、1962年式クライスラーギアL6.4だ。L6.4は、イタリアのガイア・カロッツェリアにて手作業で製造されたのだが、わずか26台の限定生産で、オーナーにはフランク・シナトラも名を連ねていた。見事な保存状態のこの貴重なコレクターカーは、現存するわずか17台のうちの1台で、走行距離も5万3000kmと比較的悪くなく、推定落札価格は約6700万円から9700万円となっている。





印象的なターコイズブルーとタンのカラーリングは、クライスラーの「フォワードルック」を創り出したデザイナー、ヴァージル・エクスナーにインスパイアされたラインを引き立てている。このエレガントなショーカーは9台生産されたうちの1台で、現存するのは5台のみだ。特別なレストアを施されたこのGS-1は、ペブルビーチで3度のクラス優勝を果たしており、推定価格は約9000万円~1億2000万円だ。





ペブルビーチやその他の著名なイベントに頻繁にも出展されていたこの3台は、名高いコレクターであったカリフォルニアの故ジョン・ホワイト氏が監修した13台のラムズヘッド・コレクションのヘッドライナー的存在となった。

ダッジの自動車ディーラーの息子であったホワイト氏は、幼い頃から車に夢中であった。彼の幼少期のミニカーコレクションは、当時のショールームを模したプライベートミュージアムに保管されていたミッドセンチュリーアメリカンの「ラムズヘッド・コレクション」へと発展した。



彼の素晴らしいコレクションからは、ビュイック、キャデラック、リンカーン、フォードなど、アメリカ自動車産業を代表する13台のコレクターカーが今回のオークションに出品されており、そのほとんどが最低落札価格なしで提供されている。

その他に出品されている車としては、1953年製ビュイック・スカイラーク・コンバーチブルが推定1億3000万~1億8000万円、1948年製ダッジD24カスタムクーペがワンオフで1億1000万~1億9000万円、1953年製キャデラックシリーズ62コンバーチブルが1億2000万~1億6000万円となっている。



 ボナムズ・コレクター・カーズのインターナショナル・シニア・スペシャリストであるヤコブ・グライゼンは次のように述べている。

「これは実に壮大なコレクションです。アメリカン/イタリアン・クライスラー・ギアは、それぞれがユニークで、それ自体がヘッドライナーであり、一度のセールで3台を提供できることは、一生に一度の機会です」

 「これらの13台のコレクション、ペブルビーチやその他の特別なイベントで展示するために、美しく手入れされ、よく準備された車ばかりです。私たちは、スコッツデールでこれらすべての自動車を展示できることを大変誇りに思っています」



このボナムズ スコッツデール オークションは、2023年1月26日にアメリカ・アリゾナ州のウェスティン キアランド リゾート アンド スパで開催される。

オクタン日本版編集部

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