レーシングカーを駆る男たちはサーキットまでどんな車に乗って行くのか?伝説のレーシングドライバーたちのガレージの中を覗いてみよう。
アイルトン・セナ:ホンダNSX
NSX の開発に協力したセナには当然それを楽しむ資格があった。彼の車は世界中に3台あったという。この赤いNSXはホンダからのレンタカーで、母国ブラジルの車庫には黒いNSXが収まり、さらにもう一台、いつでも彼の自由になる車があった。それは、「何台必要なのか?」という問いへの答えが「もう一台」であることを理解する友人によって用意されていたという。
マイク・ヘイルウッド:シトロエンSM
マイク・ヘイルウッドと言えば、ホンダやMVアグスタのエースとして有名だが、"マイク・ザ・バイク"と呼ばれた彼(ラウダとともに写真に収まっている)をよく知る人は、シトロエンSM に乗る姿を思い出すはずだ。この車は移動の足としてだけでなく、時にはベッドにもなった。"モータースポーツ"誌の編集長だったナイジェル・ルーバックは、F2レースの前夜、足をダッシュボードに投げ出して車中で眠る彼を見かけたという。ヘイルウッドは1976年にニュージーランドに移住する時もこのSMを持って行ったが、その後、売却され、今は「Lap63 」から売りに出されている。
ジョン・サーティース:BMW 507
1956年の500ccワールドチャンピオンに輝いた褒美に何か欲しいものはないかと、ドメニコ・アグスタ伯爵に尋ねられた時、サーティースは賢明にもBMW507と答えた。伯爵は表情を変えずに折半を持ちかけたという。それからほとんど60年、サーティースはこの車をずっと大切にしてきた。これまでにレストアされたことはないが、チューンされたエンジンは標準型507の150psより20ps パワーアップしており、半世紀以上経った今なお驚くべき速さを見せるという。
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