すべてはスケッチから始まる
BMWのデザイン史を遡るタイムトラベルに出かけよう。案内役を務めるのはBMWデザイン本部長、エイドリアン・ファン・ホーイドンクだ。
立体的な造形のなかに数多くの機能を詰めこんだ自動車のデザインが、実は二次元的なスケッチから生み出されることは私たちが忘れがちな事実といえる。そうしたスケッチのなかにはカラフルに彩られ、ほとんど芸術と呼びたくなる作品も少なくない。いっぽうで、ビデオスクリーン上で作成されたバーチャルなイメージが、紙の上に描かれたスケッチと同じように自動車のデザインの基礎となることも、もはやめずらしくなくなっている。これらのスケッチにはやがて三次元的な息吹が吹き込まれ、私たちにとってなじみ深い自動車へと姿を変えていく。
しかし、ひとたびそれが製品として完成すると、当初描かれたスケッチの存在は忘れ去られ、デザインルームの奥深くにしまわれて滅多に日の光を浴びることがない。
今回、われわれはBMWの協力を得て、歴代のデザイナーたちが描いたスケッチを閲覧する機会に恵まれた。50年以上も前に作成されたスケッチも含まれる膨大なアーカイブは、BMWのデザイン・ヒストリーそのものといって差し支えない。しかも今回は同社デザイン本部長のエイドリアン・ファン・ホーイドンクがそのガイドを務めてくれることになった。
ファン・ホーイドンクは、「皆さんは慎重に検討された末に誕生した作品ばかりと思われるかもしれませんが、なかには情熱的な英断と呼べるものもあります。そういった作品は、いま見てもとても魅力的です」と語る。
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