Vive la Citroën! シトロエン万歳! 本場クラブ&イベントへの誘い

Report&Photography:Akio Lorenzo OYA



シトロエンには、世界的なクラブ連絡組織であるアミカール・シトロエン・アンテルナシオナル(ACI)が積極サポートしているイベントが少なくない。そうしたイベントでは、次回開催地を選定する際、各国のクラブが自国の美しさやシトロエンでの楽しみ方を積極アピールして盛り上がるのも特徴だ。
 
シトロエンを持っていないファンだって、しょげることはない。フランスをはじめヨーロッパ各地で開催される歴代モデルを網羅した大ミーティングや走行会は、車を持っていなくても参加できる。2CV のジャンボリーはその代表だ。遠方ゆえ愛車と共に来られなかったファンも、1週間近くテント村で過ごしながら同好の士と交流を堪能している。
 
そうして繋がったシトロエニストの輪は、極めて長いものとなる。実際、筆者の知るあるクラブのメンバーとも気がつけば23年のつきあいだ。国境を越えた一生ものの絆。それは目に見えないシトロエンの"標準装備"なのである。

2CV World Meeting
1975年以来、2年に一度
欧州各地で開催されてきたドゥーシスト( 2 CVファンの呼称) のためのジャンボリー。毎回6日間にわたり、ほとんどの参加者はテント& 自炊で楽しむ。




朝、テント & 車中泊から目覚めた参加者たちによる「Bonjour!çavabien?」の挨拶が聞こえてくる。ヒッピー風にリペイントするドレスアップ派、オリジナル派、そして退色の風合いを楽しんでしまう派…と、ルックスだけをとっても個性いろいろ。


「周辺の古城めぐり」といったエクスカーション企画に参加するも良し。空冷フラットツインの「るるルルル」というエンジン音を子守唄に昼寝を決め込むのもまた良し。


アミカール・シトロエン・アンテルナシオナル(ACI)
ACI は2004年に設立されたメーカー公認・世界的クラブ連絡団体である。すでに45の国と地域・1000 以上のクラブが所属。2 CV ワールドミーティングやICCCR にも参画している。写真はフランス代表のローラン・ロシュルプリーズ氏。クサラ・ピカソは2000年に欧州で放映されたCM 登場車両を再現したものだ。




ICCCR (International Citroën Car Clubs Rally) インターナショナル・シトロエン・カークラブズ・ラリー
ICCCR は4年に一度開かれている全シトロエン・ファンの国際交流大会。2CVワールドミーティング同様、毎回開催地が変わる。そのため常連参加者たちは古都、サーキット…とさまざまなロケーションで愛車を走らせてきた。




アクセサリーからフランス軽食屋台まで、車を降りても楽しみがいっぱい。中古パーツ専門店の陳列品を眺め、どの歴代シトロエン用の部品か。当てるのはちょっとしたクイズ感覚である。


ディナーの後はライブで盛り上がる。2016 年オランダ大会に次ぐ2020 年( 第17 回) は、コペルニクスの生誕地で知られるトゥルン(ポーランド) での開催が決定している。

Eurocitro ユーロシトロ
あのル・マン・サーキットを舞台にした走行会。毎回約2千台が参加。同一モデルによるパレード走行は圧巻である。2014 年の第5回を最後に休止中だが、復活を期待する声が少なくない。




Chevronnés シトロエン専門誌 シェブロネー
オールドタイマー、ヤングタイマーそして最新型までシトロエンの世界が高濃度に凝縮された隔月誌。誌面ではティエリー・アスティエール編集長(写真) の行動力も光る。

文、写真:大矢アキオ Report&Photography:Akio Lorenzo OYA

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