シリーズ:ビューティフルカーライフ vol.3
林 洋一 (『 L e G a r a g e( ル ・ ガ ラ ー ジ ュ )』店 長 )
今回は、カーグッズのセレ クトショップ『Le Garage』 店長の林 洋一さんに、自身の仕事でもカーケアでも大切にしている「本物志向」について話を伺った。
東京都港区のシュアラスター ラボにて林 洋一さんと、その愛車の1台である95年式フォルクスワーゲン ヴェントGLi。
小学生の頃は、車にはまるで興味がなかったんですよ。エンスージアストだった父についても「なんか変な車に乗ってるなぁ......」と思っていただけで。今にして思うとそれはルノー5ターボIIとか80年代のアルファGTVだったんですが、僕は全然気づいてなかった(笑)。ところが中学校に上がると、僕もいきなり"ヤングエンスー"になってしまい、日本で売られているすべての自動車雑誌を発売日に立ち読みするような少年になりましたね。
で、学生の頃に初めて自家用車を手に入れたんですが、とにかく当時はもう洗車しまくってました。授業とバイトが終わって疲れ果てているにもかかわらず、なぜか深夜の洗車場に週3回も4回も通って(笑)ひたすら洗車。決してキレイ好きってわけでもないんですが、とにかく自分の車に触れていたかったんです。
就職活動はル・ガラージュとアパレルのBEAMSさんの2社に絞って「先に連絡が来たほうに入ろう」と思っていたら、たまたまル・ガラージュの連絡が先に。それから15年です。ル・ガラージュで販売するアイテムは、ほとんど全部と言っていいレベルで僕達自身が世界中から集めています。
自分達の足で海外のショップやイベントを回り、国内の業者さんとも綿密な打ち合わせを行うことで "本当に良いモノ" を選んでいるという自負はもちろんあります。ただ、ル・ガラージュのお客様は本当に素晴らしい審美眼をお持ちで、車という存在に対する愛情・愛着も並のレベルではありませんので、「本物」をご提示しないことにはお話にならない。それゆえやっぱり仕入れは大変です。でも、だからこそやりがいがある仕事なのではないかと思っています。
林さんのヴェントに施工中のシュアラスター シャインマスター、青木潤さん。「もともとかなり綺麗なヴェントですが、マンハッタンゴールドを使えばさらに深みが出ます」
今回シュアラスターさんのラボにお邪魔して、僕が持っている3台の車のうちの1台である22年落ちのフォルクスワーゲン ヴェントに『マンハッタンゴールド』をかけていただいて思ったのは、「自分がやっている仕事とある意味同じだな」ということでした。
未塗装樹脂部分の黒さを手軽に復活させられる「TIRE COATING +R」。製品名に「タイヤ」と入っているが、タイヤだけでなく未塗装樹脂であればどこにでも使え、失敗知らずな施工性の良さも美点。
おそらくですがシュアラスターの、特に『マンハッタンゴールド』といった最上級モデルを使っているユーザーさんは車に対する愛情・愛着がひとしおで、ワックスに対する要求水準も非常に高いお客様なのではないかと思います。そんなお客様たちのハイレベルなご要望に対し、さらに高い基準でもってお応えしていこうという強い姿勢を、ラボのテクニシャンである青木さんや、シュアラスターの製品それ自体から感じました。
今回使用したワックスとスポンジ、専用クロス、そして前述のTIRE COATING +R。
実際、この『マンハッタンゴールド』と『TIRE COATING+R』は凄いですね。僕が先ほどル・ガラージュの製品で下地を作ってきたから......というのもあるのでしょうが(笑)、想像以上の自然な艶と深みです。正直、気に入りました。
文:谷津正行 Words:Masayuki TANITSU
写真:奥村純一 Photography:Junichi OKUMURA
シュアラスター
URL:http://www.surluster.jp/
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