「101年目のシトロエン試乗記 その1」 ベルランゴは現代の2CVかもしれない



容量も工夫も多い収納

夜間はムードライトにもなる天井センターのモジュトップは、前述のように透過性なので室内の明るさを損ねない。



その代わりあまり物を置くような気分にもならない。しかし、このほかにも収納スペースは大きなグローブボックスをはじめ、サンバイザー上部やリアラゲッジ上部などに豊富に用意されている。特にリアラゲッジのものは前からも後ろからもアクセス可能で、バックドア側からだと開口部が広く多用途に使えそうだ。





ラゲッジはさすが長さも幅もたっぷりあり、ラゲッジトレイも2段階で高さを変えることができる。リアシートがワンアクションで畳めるうえに座面がちゃんとダイブダウンするあたりも便利だ。欧州車のこの手の操作は重かったり固かったりすることも多いのだけれど、ベルランゴは国産車のようにスムーズに動かすことができる。





スムーズといえば電動ではないもののリアのスライドドアの動きもそうだ。



引き始めだけ少しコツがいるがギクシャクしない品の良い動き方をする。開口部の大きなリアゲートは狭いところでの開閉に苦労するものだが、カングーが観音開きで対応するところを、ベルランゴはガラスハッチを採用することで、使い勝手を確保している。

文・写真:馬弓良輔 Words & Photography: Yoshisuke MAYUMI

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