フェラーリの有名店で見つけた、ラ フェラーリからカウンタック | Alfredo

Photography:Ryota SATO , ALFREDO

アルフレードといえば、房総半島にあるフェラーリの店としてマニアの間ではつとに有名なショップだ。君津市内を南北に走る国道沿いにあって、南欧風のシャレたショールームがひと際目を引いている。
 
跳ね馬の名店だと評判をとったのにはワケがあって、社長の鈴木さんが大のフェラーリ好きで、それが嵩じてショップを開くにいたったからだった。
 
80年代の後半、まずはこの場所に当時日本中でよくみかけたF1グッズを中心に扱う店を開いた。セナとホンダの大ムーブメントがあった時代だ。バブル崩壊後、念願のフェラーリを手に入れると、フェラーリの取り扱いを一生の仕事にしようと決意。以来、フェラーリをこよなく愛する好き者としての自分の目に適った個体のみを取り扱ってきた。会ってみればよく分かると思うけれど、とにかく熱い人なのだ。
 
自社サイトを見るかぎり、最近では第二ショールームもオープンし、取り扱う車両もハイエンドブランド全般へと広がってきたようである。以前より低走行で上質な、フェラーリF40やF50、エンツォフェラーリ、ポルシェなら959やGTなどの限定モデルを中心とした、コレクター向けモデルを揃えている同店。最近ではラ・フェラーリやマクラーレン675LTなどの、希少モデルも扱っているという。クラシックフェラーリはクラシケの認定申請まで行っているというこだわりよう。本当に価値の分かる人に車を届けたい、という思いは昔から変わっていないのだ。そんな、鈴木社長の車選びの熱さは変わらないのだろうなと思わせる在庫車両を一台見つけた。



1989 年式ランボルギーニカウンタックアニバーサリーのEU モデルがそれで、なんと未登録の新車(走行距離211km )らしい。アルフレードの在庫車両というと走行距離の少ないことで有名だが、新車のカウンタックとなると低走行距離車どころの話ではないだろう。

 
人気のコーディネーション、赤いボディにタン内装だ。インテリアの写真を見ているだけでも新車時のあの独特な芳香がただよってきそうなほどである。もちろんフルオリジナル状態で、新車に付属するドキュメントや工具、スペアキーなど全てが揃っている。30年前へとタイムスリップできる素晴らしい車であることは間違いない。ちなみにこのアニバーサリーはオラチオ・パガーニ氏がエクステリアを改良したことも有名な、人気モデルだ。

 
新車のカウンタックを狙うもよし。ショールームの初期型365BBも魅力的だ。いずれにしても懐かしい時代の猛牛や跳ね馬を抜群のコンディションで眺めることのできるチャンスなど、そうそうないと思うのだった。

アルフレード
〒299-1161 千葉県君津市北子安6-18-9
TEL:0439-54-2551
http://www.alfredo.co.jp/


文:オクタン日本版編集部 写真:佐藤亮太、アルフレード  Words:Octane Japan Photography:Ryota SATO , ALFREDO

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