メンテナンスが大切な輸入車だからこそ、パーツは純正品を選びたい。特に走行安全性に関わる重要なパーツに関しては、なおさらのことである。主に製造から10年以上を経たジャガーを対象に、新たに高性能なブレーキパッドの販売が開始された。
ジャガーはその美しいスタイリングだけでなく、高性能であることを最も大事にしてきたブランドである。1950 年代には、量販自動車史上はじめてとなる4 輪ディスクブレーキを装着したCタイプを発表。また1960 年代初めには4 輪独立懸架装置をEタイプに採用した。ジャガーは走ることはもちろん、曲がる、止まるを先取りしてきたのだ。
先行ライバルに対して「手頃なスポーツカー」と呼ばれることもあったジャガーだが、それは内外装の装飾を少し我慢してでも、エンジンやシャシー、トランスミッションやサスペンション、ブレーキなど、機関系のコストは絶対に譲らないジャガーの開発姿勢に対する賛辞でもあった。世界で初めて全輪にディスクブレーキを装着しただけのことはあり、特にブレーキ性能に対するこだわりはとても強い。したがって歴代モデルは様々なドライビングテストを継続して実施することで、より高いブレーキパフォーマンスと、洗練されたドライビングフィールを実現してきているのだ。
さて、そのブレーキだが、そもそもジャガー車が採用するブレーキパッドは、あらゆる走行状況を想定して設計されており、高いストッピングパワーを誇りながら、同時に優れた耐久性を有しているものが多い。
現在のジャガーでは最高のパフォーマンスを実現するために、ブレーキシステムのテストに多くの時間を費やすという。ブレーキの不具合検査のための走行テストや、コンピューターによるシミュレーションテスト。また南ヨーロッパの暑い気候からスカンジナビアの寒冷地まで、実際の厳しい気候条件下にて過酷なテストを行っている。
決め手はその素材である。キャリパーやローターなど、ブレーキシステム自体はそのままに、ポリマーファイバーと高品質セラミックを巧みに合成した新素材を用いることで性能向上を図ることにしたのだ。
セラミック製ブレーキパッドの優位性は明確だ。まずはその洗練されたブレーキフィールである。タッチがやわらかく、しかもしっとりとした効き具合はダイレクトに安心感に繋がる。またディスクの摩耗を引き起こしにくい素材なのでブレーキディスクの耐久性が向上するとともに、ダストが出難いため、常にクリーンな状態を保ちながら制動音が静かである。トータルとして、高い信頼性とパフォーマンスが期待できる。
この新しいブレーキパッドに関して、正規輸入元である「ジャガー・ランドローバー・ジャパン株式会社としては、特別なキャンペーンを用意しているという。大切にされているジャガーを永く乗っていただくために、ぜひこのセラミック・ブレーキパッドを装着を推奨したいとのこと。その効果はドライバーの期待を大きく上回ることに間違いない。
セラミック・ブレーキパッド キャンペーンの詳細については、セラミックブレーキパッドキャンペーンページおよび公式SNSにてチェックしてほしい。
すでに50年以上を経過したジャガーEタイプのフロントカウルも新しいパーツとして用意されている。大きなものでかなり高額にはなるが、錆や変形などで劣化が著しいときは思い切って純正パーツで交換するという選択肢ができたことはうれしい。
ブレーキダストが圧倒的に少なくなるのでホイールの汚れ具合が従来の純正品よりもはるかに改善される。クリープ時のノイズはほとんどなく、しっとりとしたタッチも魅力である。 すでに製造が終了してから15年近いX300シリーズや10年以上経過しているXK8の専用セラミック・ブレーキパッドが用意されている。価格はフロント・リアで約3万円から(交換工賃別)となる。
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