アソシエイト会員として THE MAGARIGAWA CLUBを存分に楽しむ

Ryota SATO

昨年、南房総に開業したTHE MAGARIGAWA CLUB。国内外の正会員がユニークなドライビングコースや快適な施設を楽しんでいる。このCLUBにはもうひとつアソシエイト会員というメンバーシップが存在する。正会員の募集時期まで待てない、または実際に使ってみてから正会員へのステップを考えてみたいというオーナーには最適なシステムだ。実際にアソシエイト会員を楽しむご夫婦にお話を伺うことができた。



月に3~4回、利用することも


ポルシェ718スパイダーはアンドリュー・サマンスキーさんにとって初めてのポルシェではない。「4年ほど前、BMWM2に乗っていたんですが“そろそろポルシェ911に乗ってみたいな】と思い立ち、ポルシェセンター浜田山に立ち寄ってみました」もっともポルシェ911はすんなり購入できることはなく、最低でも2年待ちで納車の確約もできない、と言われてしまった。そこで即納できると言われたボクスターGTS4.0を購入することに。その後、911カレラ4GTSもオーダーした。

「長年、私が車で重視するのは性能や走りだけでしたが、妻の助言で内外装へのこだわりを持つようになりました。“家は3回建てないと理想の家にならない”なんて世間では言われていますけど、車も同じかもしれません」

そして、718スパイダーで理想の仕様にできたという。

「ガーズレッドはポルシェを象徴するボディカラーですし、バケットシートにはポルシェ伝統のチェック柄を選びました。ちょっとマニアックですけど…、“レザー仕上げのダッシュボードトリム”を選択したのでフロントウィンドウに近い部分のダッシュボードにもステッチが入っています。ドアを開けたときにダッシュボードの横部分が見えるんですけど、そこにまで本革が奢られステッチが入っているんです。あと“レザー仕上げのドアトリム”を選択したので、ドアミラーの“付け根”裏側に相当する部分、ドア内張のダッシュボード横と“向き合う”部分にも本革があしらわれています」となんだか嬉しそうに教えてくれた。

シート地はフルレザーにせず、あえてトラディショナルなチェックをチョイス。

フロントウィンドウに近い部分のダッシュボードもレザーにしてシルバーステッチを入れた。

ドアを開けたときにだけ見えるダッシュボード横をアルカンターラにしてシルバーステッチでデザインを繋ぎ、ドアトリムも樹脂部分を本革にするなど、見えない部分にもこだわっている。

ポルシェセンター浜田山はコーンズモータースが経営母体である。よって、コーンズモータース顧客となったサマンスキーさんは、同社が主催するサーキットイベントに招待されることに。プロのドライバーによるドライビングレッスンではフルブレーキング、スラローム走行など、スポーツカーの性能をフルに味わうためのレッスンであり、究極の安全運転講習でもある。サマンスキーさんは夫婦で参加しており、気づけば奥様のほうがスポーツカー走行にハマったという。

「元々サーキット走行には興味がありましたけど、どう始めるべきなのか分からないなか、こうしたイベントはありがたかったですね。そして、妻はもっぱら内外装のコーディネート専門だったんですけど、コーンズモータースのサーキットイベントに参加してから運転の楽しさに目覚めたようです」

サマンスキーさんに、コーンズ・アンド・カンパニー・リミテッドが開発・運営を手掛ける会員制ドライビングクラブ「THE MAGARIGAWA CLUB」の案内が届くまで時間は掛からなかった。



「建設中にこの地を訪れ、その光景は無謀とも言えるくらいに大いなる挑戦に映り、そして志に少しでも貢献したいと思わせてくれました。正会員に興味がありましたけど、金銭的にも負担が大きいのでちょっと悩んでいました」

アソシエイト会員は自身にとって5年間のお試し(更新可)として、最良な選択だったという。 THE MAGARIGAWA CLUBの変わっていく姿に付き合いたい、会員全員で走りながら自分たちのクラブ文化を進化させていく過程を見たい、とも語っていた。

「多いときは月に3~4回、THE MAGARIGAWA CLUBに来ています。早朝に杉並にある自宅を出発して、午前中に走って、温泉に浸かって、美味しいランチを食べて、アクアラインが渋滞する前に帰路につく、なんてことをやっています。サーキットで走るなら事前に予定をしっかりと組まなければなりませんが、ここなら“明日、スケジュールに余裕があるな”って思い立ったら翌日には走れるんです。最高じゃないですか?」

毎月、THE MAGARIGAWA CLUBではコースを利用したタイムトライアルを開催している。サマンスキーさんは夫婦でタイムトライアルに挑んでいる。

「妻がフェラーリ812スーパーファストで挑んだことがあるんですが、10周ほどでフロントタイヤを使い切りました。たしかにパワーはありますけど、ヘビーウェイトな812スーパーファストには不向きなコースなのでしょう。維持のしやすさ、万が一のクラッシュも考え、妻用にF4マシンの購入を決めました」とサマンスキーさん。サマンスキー夫人のスポーツ走行熱は本気で、既にK4-GPに出場しており、KYOJOCUPの本格参戦を目指しているという。

終始おだやかな雰囲気のサマンスキーさんご夫妻。すでにラップタイムは奥様が運転するフェラーリ812のほうが速いとのこと。

サマンスキー夫妻のカーライフは、ポルシェ718スパイダー、フェラーリ812スーパーファストに留まらず、最近もう1台納車されたばかり。

「所有する車にはそれぞれに個性を求めています。ライトウェイトなオープン2シーターである718スパイダー、GTカー的要素を持つ812スーパーファスト、そして普段使いにうってつけで、いざとなればオフロード走行もできる、という理由でスズキ・ジムニー・シエラを購入しました。MTを選択したのは、私のこだわりで、妻も納車のタイミングに合わせてAT免許の限定解除をしました」

ガーズレッドの718スパイダー、ヴェルデ・ブリティッシュレーシングの812スーパーファスト、そしてジムニー・シエラはシフォンアイボリーとボディカラーでもそれぞれに個性が光っている。実にオシャレなラインナップだ。ジムニーでは埼玉県秩父にあるオフロードコースを早速攻めたという。

アソシエイト会員はクラブハウス内の一部施設(バーとシガー喫煙スペース)が利用できない、という制限はある。また、水曜日の午前中と土曜日は正会員専用のみが利用可能日であるが、アソシエイト会員の年間コース利用日数は200日以上が確保されている。また、配偶者・パートナーは、有料オプションである「ドライビングパートナー会員」の契約をすることもでき、アソシエイト会員同等の権利を有する。「夫婦揃ってTHE MAGARIGAWA CLUBを十二分に満喫させて貰っていますし、こちらで車という共通の趣味を介した新しい友人にも恵まれています」とサマンスキーさん。

この718スパイダーについて、特にリアから眺めたときのダブルバブル型ソフトトップカバーがポルシェの伝統的なデザインを踏襲していて気に入っているという。

「一応、本格的なレーシング・シミュレーターは職場にあるんですが、やっぱり実車で走って知る車の挙動や音、加減速の体感Gは別物ですね」
聞けばゲームプロデューサーであるサマンスキーさんは現在、新しい自動車関連ゲームの構想を練っているようだ。「もし自動車のゲームを実現できたらTHE MAGARIGAWA CLUBも登場させたい、と思っています」と語っていた。


THE MAGARIGAWA CLUBアソシエイト会員
□入会金:4,500,000円(税込み)
□年会費+年次諸費用:1,150,000円 / 年
□更新料:1,800,000円 / 5年
□同伴者人数:制限なし
□ゲストドライバー人数:1人 / 日
今期の会員権契約終了期日は2024年6月末日となります。
入会をご希望の際は、書類および面接による審査があります。
ドライビングパートナー登録詳細、コース利用費用、ゲストドライバー費用、ガレージストレージ費用等に関してはお問合せください。

THE MAGARIGAWA CLUB
https://www.magarigawa.com/


文:古賀貴司(自動車王国) 写真:佐藤亮太 Words:Takashi KOGA(carkingdom) Photography:Ryota SATO

古賀貴司(自動車王国)

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