由緒正しき血統、そして美しさの真髄。

WEC 世界耐久選手権 LMP2チャンピオンに輝いたVaillante REBELLION。ル・マン24時間レースを含む過酷な耐久レースを転戦する彼らが送り出す新たなマシン、PREDATOR 2.0 REGULATOR POWER RESERVE。

rebellion1.jpg

WEC 世界耐久選手権には特色を持ったチームが多い。レベリオンレーシングもそのひとつだ。スイスに本拠地を置く 彼らは2017年、参戦カテゴリーを同選手権 のLMP2へと移しタイトルを狙った。

2台体制を敷くチームはゼッケン31と13の車両をニコ ラ・プロスト、ブルーノ・セナ、ジュリアン・ キャナル、ネルソン・ピケJr. 、マシアス・ベ シュ、デビッド・ハイネマイヤー・ハンソンに託す。世界チャンピオンの血を引くレーサーたちを3人も擁するという、往年のモーターレー シングファンなら目を見張るラインナップでの 参戦。また新たに「Michel VAILLANT」とパートナーを組み、同社のレーシングプロモーシ ョンも趣を変えることに成功した。

彼ら「レベリオン」は時計メーカーであるが、 既存のレースチームにスポンサーとして参入する訳ではなく自らがレーシングチームを起こしたというめずらしい経緯を持つ。

rebellion2.jpgPhotography:Ryoma KASHIWAGI
2017年シーズン、全9戦のうち4勝を挙げチャンピオンを獲得したVaillante REBELLION31号車。タイトル争いは最終戦バーレーンまでもつれ込んだが、優勝というリザルトでチーム・ドライバーズの両タイトルを獲得。富士以降は3連勝という快挙だ。

現行WECは 2012年に発足するが、当初同チームはLMP1 に参戦しワークス系ハイブリッドマシンに割って入るような実力を示していた。今年は第3戦 ル・マン24Hでの快走を皮切りに富士の優勝 を含め、LMP2クラス表彰台の常連となっている。

同クラスに参戦するチームは国際的なレースに参戦してきた猛者ばかりだが、そのような 中でも強さを発揮できる組織力は特筆に値する。タイムが出ているにも関わらずセッション毎に アライメントを見直すなど、ボックス内での作業はまるでワークスチーム並みの統率感を持ち、 そのワークスペースには一片の隙なく完全にレシオの合った無駄のないクルーの動きには圧倒 される。

レベリオンの耐久レースにかける情熱、レー シングチームの比類なき野心と挑戦は彼らの " 文字盤" に力強く刻まれている。

文:柏木 龍馬 Words:Ryoma KASHIWAGI

PREDATOR 2.0
チタニウム、フォージド・カーボンなど248からなるパーツで構成された新開発のマシン、PREDATOR 2.0。その佇まいはまるでコクピットのようだ。タコ/スピードメーターに似た時分表示、そしてパワーリザーブは燃料計の如く畏る。自動巻き、ETA A07167に特別なモジュールを追加搭載、サファイアクリスタル、チタンケース、ケース径48mm、約46時間パワーリザーブ。250万円(税別)

ノーブル スタイリング ギャラリー 
URL:http://noblestyling.com/
TEL:03-6277-1600

無料メールマガジン登録   人気の記事や編集部おすすめ記事を配信         
登録することで、会員規約に同意したものとみなされます。

RECOMMENDEDおすすめの記事